2月28日のツイッターでこんなことをつぶやいた。
文庫版『無限の本棚』に関する用事をスケジュール帳や日記に書き込む際には「無限の打合せ」「無限の執筆」「無限のゲラ」などと表記していたんだけど、いま初版印税の振込み予定日に「無限の印税」って書いて、ちょっと気持ちが大きくなった。欲しいなあ、無限の印税。
— とみさわ昭仁/DJマンイーター (@hitoqui_ponko) 2018年2月28日
この最後のフレーズ「欲しいなあ、無限の印税」というのはダブルミーニングになっていて、前回も書いた通り、元本の『無限の本棚』においては、いまに至るまでまったく報酬をいただけていません。こんどの文庫版が売れることで、初めてぼくはこの本に関する報酬を受け取れるのです。
だから皆さんも、「とみさわの野郎、同じネタで何度も商売しやがって」などとは思わず、どうか文庫版も買っていただきたい。
皆さんにぼくからできることは、新しいネタを提供することだけ。今日も新たな書き下し原稿について紹介します。
■増殖の2
今回の文庫化にあたって、コレクター3人のインタビューを掲載しています。インタビューをするにあたり、当初は、ぼくがおもしろいと思うコレクションをしている人に話を聞きにいけばいいだろう、くらいに考えていたんですが、途中で考えをあらためました。
ぼくは本文の中でたびたび「自分よりすごいコレクターと出会ったらそのコレクションをやめてしまう」と書いています。だったら、その「ぼくにコレクションをやめさせた人物」に話を聞きにいったほうが断然おもしろいじゃん!
それで、一人目は「ぼくに顔出し看板のコレクションをやめさせた男」である、いぢちひろゆきさん。二人目は「ぼくにドリフグッズのコレクションをやめさせた男」の神戸顕一さん、三人目は「ぼくに野球カードのコレクションをやめさせた男」のしゅりんぷ池田さん(正確には彼のせいで野球カードを集めるのをやめたわけではないのですが)。というお三方に話を聞いてきました。
テーマはなんであれ、やっぱりコレクターに話を聞くのはおもしろいです。集め方、並べ方、新たに集めているもの、ライバルの存在、いま集めているもの……。三者三様におもしろい話が聞けました。お三方のおかげで、今回の文庫版はこれまで以上に読み応えのあるものになったはずです。
またまた明日に続く!