ジャケ買い

らくがおエディ

中古レコード店でインパクト大な落書き付きレコードが販売される→拡散されてTwitter上で売れていく案件が発生ねとらぼで勝手にニュース扱いにされたが(べつに怒ってない)、こんなもん出てきたらそりゃ買うっつーの。おれはこういうのすぐ買っちゃう前科あ…

死の蔵書

ジャケ買い、という言葉がある。本来はレコードコレクター用語だ。通常、レコードというものは、それに収録されている音楽を好きか嫌いかで選ばれる。ジャケットは、あくまでもその音楽の魅力を飾りつけるための衣装でしかない。そもそもアメリカのレコード…

だって・サイクロプス・突然

痕跡本が好きなのと同様に、中古レコードに前所有者の痕跡が残っているモノもたまらなく好きだ。中古盤屋でエサ箱を漁っていて、ジャケットに落書きがしてあると無条件で買う。こんなのだったら最高だ。マニタ書房を開業する直前、80年代アイドルのドーナツ…

集めきられん『江戸川乱歩全集』の思ひ出

自分が最初にコンプリート、すなわち“完集”という概念を意識したのは、1978年に講談社より刊行された『江戸川乱歩全集』(函入り、全25冊)だった。当時17歳。好きな漫画の単行本を買い集めるために、バイトしては本屋に通いはじめた頃。たしか書店の店頭に…

逃げろ、リスくん!

まあ、なにしろ大変な本である。これは、まごうことなきビジネス書だ。ビジネス書というのは、極端なタイトルを付けて人心を煽るものだ。ときには、タイトルがまったく本の内容と関係ない場合もある。たとえ関係なくても、人の目を惹いてしまえばいい。おも…

乳房平原

イエローポップ渋谷店は残念ながら閉店してしまったが、下北沢店、川口店はまだまだ元気に営業している。これは、イエローポップ下北沢店で入手した、ある1枚のレコードの話。いまから5年ほど前のこと。いつものようにナイスなレコを求めて、神保町から渋…

子供は児童三輪車、大人は自動三輪車

ライターになる前は製図の会社に勤めていた。ヤマハの下請けの会社だったので、おれはバイク担当になってスクーターやオフロードバイクの分解組立図をひたすら描いていた。毎日たのしかったねえ。天職だと思ってた。ロットリングの線の“抜き”だったら誰にも…

すごい絵のレコジャケの世界(号泣編)

『あなたの熱い胸/溝田龍生』(1987年 フチガミ・レコーディングスタジオ)池袋の中古レコード市で、マニアな皆さんがせっせとレアなお皿を掘っているのを尻目に、むひょー! っと歓喜しながら手に入れた、題材的にも作風的にも工藤静香みたいなイラストが…

ほのぼのピストルズ

はじめてパンクロックと呼ばれる音楽を聴いたのは、いくつのときだったろうか。セックス・ピストルズのデビューは1976年だから、自分は当時15歳だった。中学3年生か。その頃はまだハードロックに夢中だったけれど、頭脳警察のことはもう知っていた。でも、…

腹話術コレクション(レコード編)

なんで自分はこんなに腹話術師が好きなのか、その理由はわからない。ただ、むかしからピン芸人が好きな子供ではあった。たしか20代なかばぐらいの頃、生まれて初めて大阪へ一人旅に出掛けた。関西圏の文化というものを、テレビの演芸番組でしか知らなかった…

すごい絵のレコジャケの世界(ピカソ編)

思い出したようにやってくる、すごい絵のレコジャケの世界である。 『うぬぼれ女のワンマンショー/佐藤新之介』(1980年/ドリームレコード)女性の顔が明らかにデッサン狂いを起こしていて、これはピカソ的なものを狙っていると思うんだけど、頬に添えた右…

飛び出せ! 釣り仲間

浅草松屋の古書まつりで衝動買い。趣味の和竿つくり作者: 竿かづ出版社/メーカー: 大陸書房発売日: 1986/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る「わさお」といってもこいつじゃない。へら鮒とかを釣るときに使う竹製の和竿(わざお)のことだ…

レコードって一枚いくらするんだい

レコードコレクターの属性があるひとだったらわかってくれると思うけど、ブックオフって中古の音楽CDはたくさん在庫があるのに、なぜかレコード(アナログ盤)が1枚もないのだ。不要品の買い取りをしてもらいにくる客の中には、聴かなくなったレコードを…

聴くはずのないレコード

すごくいいレコードを買った。 なんでこのタイトルに、この写真なのか。しかもLPだからデカくて無駄に迫力あるんだ。娘が成人して家を出ていったら飾ろーっと。

退廃感が倍増している“らくがおジャケ”

映画館をハシゴする合間に、以下のレコードを某所の中古盤屋で入手した。 『悦楽のブルース/島和彦』(1965/コロムビア)島本和彦じゃないよ。かといって鳥嶋和彦でもない。誰も間違えないか。端正な顔立ちと甘い歌声でファンを魅了した島和彦のヒット曲だ…

組長のお嬢さんのスゴイ本

『お父さんの石けん箱/田岡由伎』(1991年/KKベストセラーズ)今日とりあげる本は、神妙な気持ちでご紹介したいと思う。著者は田岡由伎さん。映画プロデュース業をはじめとして多方面で活躍なさっている彼女が、いまは亡き父について書き記した伝記だ。父…

めくれど果てなき拉麺曼荼羅

『岡山・香川 ラーメン見聞録/石原正裕』(2002/吉備人出版)タイトルどおり、岡山県と香川県の有名ラーメン店を紹介した本。地元のテレビ番組「VOICE21」で放映された「ラーメン特集」がベースになっているらしい。この本の中で紹介されているラーメン屋一…

白いスーツのナイスガイ

以前、ベトナムから日本へ嫁いできた女性がベトナムと日本の文化の違いに戸惑う様子を書き表した『アオザイ女房/近藤ナウ』という本を紹介したが、実は亭主の近藤紘一さんも、亭主の側からの視点で同様の本を数冊出版している。さすがに本職が新聞記者だった…

宇宙空間天地無用

高円寺の中古盤屋をうろついていて、ハッとした。こ、これは「シフォン主義/相対性理論」のアナログドーナツ盤!? と、思ったのだけど、よく見たら違った。 『いとしき人よ語れ/永井龍雲』 『シフォン主義/相対性理論』 まあ、これはいわゆる有料フォトライ…

そこのけそこのけ男が通る

最近いろいろと忙しくて更新する時間が取れないので、買ったレコードのジャケットでも載せてお茶をにごそうかと思う。 バーン! こんなの見せられて財布を開かずにいられるひとが信じられない。

目指せ! 錬金コンプリート

うちのブログを見に来るようなひとなら、杉山会長の『ドキュメント 新・悪の錬金術ーー世の中金や金や!』という本ぐらいは読んでいて当たり前だよな! ……な? いやいや、本は読んでないにしても、杉山会長がどういうひとかぐらいは知ってるよ……な? 「ゼン…

カラブリ・カラオケ・カメラマン

部屋の片付けをしていたら、こんなCDが出てきたよ。 ▲『加納典明の Rock延髄斬』 たしか、下北沢レコファンの500円均一叩き売りコーナーかなんかで買ったんだ。これはねー、ものすごく期待して買ったら思いっきりダマされて、でも、捨てるのも何かもったい…

先生さ来だどぉ〜!

『馬に乗ったお医者様/田中光春』(2006年 ロバ通信社)大正から昭和にかけて、群馬県の寒村を馬にのって診察してまわった無欲の医師、平田源次郎の評伝である。本人は画家になりたかったのだけど、養子に出されたときの取り決めにしたがって夢をあきらめ、…

幻の乗り物系アイドル

手に入れたーーー!!!何を? って、ホワイトタイガースに決まってるだろう!ローラースケートに乗ってデビューした光GENJIのことを、通は“乗り物系アイドル”と呼ぶのだが、系ったってそんなの光GENJIしかいないじゃないか! という民衆の声をねじ伏せてく…

心揺さぶられるピンクフラミンゴ

先日、神田の古本まつりへ行ったときに入手した一冊。すずらん通りにズラリと並んだ特売ワゴンを、駿台下から九段下方向へ順繰りに見ていって半分を過ぎたあたりで発見。ジャケを見た瞬間に時が止まった。こういうタイトルの本に、こういう写真をセレクトす…

知らないひとの自伝はたのしい

どこの支店でもブックオフの「105円コーナー」は、本のサイズによってだいたい次の3つに分類されている(マンガは除く)。 文庫 おそらくこれがいちばん在庫の数が多い。 新書 ノベルスも含むが、案外と在庫数は少なかったりする。 単行本 四六判からA5判…

殿下 on the コモド

皇室本はおいそれと手を出しにくいジャンルだ。というか、そもそも皇室を扱った本に“おもしろさ”なんかを求める方が間違ってるわけだが、この本は見つけた瞬間、口に含んでいた日本酒を盛大に噴いた(抜き身の日本刀に)。秋篠宮さま作者: 江森敬治出版社/メ…

おしゃれな男のハンドブック

『秘書の口説き方/エルンスト・ヘーゲン著 大塚ひろ子訳』(山手書房新社) 銀座の古本屋だったかな、たしか600円ぐらい。タイトルも表紙写真も素晴らしい。『女医マヤのセクシー心理学』のときは、せっかくタイトルがいいのに表紙が魅力的じゃなくて買うに…

牛乳パックコレクションの可能性

スーパーで夕飯の買い物していて、ジャージー牛の写真が印刷された牛乳の紙パックを見かけた。これがなかなか味わい深いデザインだったので、ふと、牛乳パックをコレクションしたら楽しいのではないか? と思った。 いまはインターネットがあるので、思いつ…