中古盤から出てくるお宝写真(その1)

家でレコード整理をしていたら、すごく久しぶりにこれが出てきた。

『お前がまぶしすぎて/矢吹薫』
日本のリーゼントっていうのは、アメリカの『ウェストサイド物語』的なテディボーイズ(テッズ)文化とはちょっと違う方向へ奇形化して発展してきたもので、それがもっとも顕著なのが銀蠅一家(のヘアスタイル)じゃないかと思うのね。そういう意味で、収集対象としてはかなり魅力的な素材であるはずなんだけど、実際にコレクションするにはまだちょっと発酵が足らない感じがして、もうひとつ収集には踏み切れないんだな。いや、たとえ10年後でもまだキツいかもしれない。なにしろ売れちゃったからなあ。銀蝿一家ほど売れてしまうと、10年や20年じゃ発酵してくれないんだよ。
にもかかわらず、なぜこんなものを買ったかといえば、スリーブの中にこんなお洒落なブロマイドが入っていたからです。

中古盤屋でなんとなく手にとって、なんとなく中をのぞいて、ずるりとこれが出てきた瞬間、その場で固まったね。ちょっとこれ素敵過ぎやしませんかってんだ。たしか中古価格で300円ぐらいだったと思うけど、ぜんぜん高くない。この写真だけ売ってても500円ぐらいまでなら出すよおれは。最近のレコード会社も「ネットのせいでCDが売れない」とかボヤくヒマあったら、こういうオマケを入れることを考えたほうがいいね。