亜紗美のスケスケ開脚トレーニング

映画の話が続いてゴメンよ。昨日は吉祥寺バウスシアターでやってる『殺しのはらわた』爆音レイトショーに行ってきた。上映されたのは、順に

  • 『留守番ビデオ』監督:篠崎誠
  • 殺しのはらわた』監督:篠崎誠
  • 『刑事のいけにえ』監督:奥田真一
  • 『やくざハンター』監督:東亜英健(中平一史、奥田真一)

の4本。4本とはいってもどれも短編ばかりなので、途中のトークショーを入れてもトータルで2時間。いつもより1時間早く出勤して定時にあがり、ダッシュで吉祥寺へ行って9時から鑑賞。余裕で終電前に帰ってこれた。
『留守番ビデオ』は、留守番電話のように玄関前にビデオカメラが取り付けられており、帰宅した住人の女性が留守中に録画されていたビデオを再生してみると、そこに映っていたのは……というホラーストーリー。低予算であることをうまく活かして、室内と玄関先というふたつの場面だけで構成してあるのが見事。
殺しのはらわた』は、嶋田久作率いる悪党抹殺請負会社が某ヤクザ一家を殲滅した際に殺し損ねた娘が成長して復讐にくるという話。しかし、嶋田久作もただ襲われるのではなく、捨て身の覚悟で反撃する。で、その反撃ぶりがめちゃめちゃですごい。予告編にも出てるけど、女子供も容赦なく殺す。正直言って観る前は、普通の映画人があえて避けるアンモラルなこと(子供殺し)をやって見せて注目を浴びようとしているだけの映画だろうと、ちょっとタカをくくっていたんだな。でも、実際に観てみたら子供を殺す場面にもシナリオ上の必然性がちゃんとあって、けっこう感心させられた。
『刑事のいけにえ』は、なかなかの怪作。ようするに『悪魔のいけにえ』のパロディなんだけど、かなり脱力ギャグが満載でひとによって好みは別れるだろう。おれはとても気に入りました。殺人鬼がホッケーマスクのかわりにお多福面をかぶってるところとか、いいと思うんだよね。あと、殺人鬼の武器が強力掃除機だというのに笑った。圧縮空気を噴出しまくっていた『ノーカントリー』の逆。あ、いま気づいたけど、もしかしてあの掃除機はジェイソンとダイソンをかけてある……のか?
そして主賓の篠崎誠監督には申し訳ないけれども、おれがいちばん観たかったのがこの『やくざハンター』。監督本人も言ってるけど、内容的には東映ピンキーバイオレンス路線+セルジオ・レオーネという、その筋が好きなひとにはたまらない路線。やはりいちばんの見所はヒロイン亜紗美の訓練シーンだろうなあ。白く薄いシュミーズ姿で右へ左へ銃弾をよける女体は、永井豪マンガを実写化したかのよう。こんなに肉感的な訓練シーンは見たことないよ!

で、わざとらしいぐらい褒めちぎってますけど、この『やくざハンター』を合作した監督の片割れ、奥田真一氏というのは別名:映画バカという名前で知られるコレクター男で、じつは彼の劇場デビュー作『刑事たちの午後』にはおれも踊る刑事役で出てるんだな。でも、そちらは超絶に恥ずかしいので見てはいけない。監督本人も見返せないって言ってるんだから、絶対に見てはいけない。おれもまだ見てない。

12/17 13:24 追記
映ちゃん、きみは間違ってない。このまま突き進め! 応援してるぞ! でも、もう出演するのはカンベンだ!