アイドル大好き金子カントク

失われた歌謡曲―MY LOST DOMESTIC POPULAR SONG (エスノブックス)

失われた歌謡曲―MY LOST DOMESTIC POPULAR SONG (エスノブックス)

おもに70年代から80年代にかけての歌謡曲とアイドルの歴史について、かなーり細かく、普通そんなの覚えてねーだろ的なことまで克明に、微に入り、細に入り、ときにはノリノリで唄ったりしながら紹介している本。

で、まあ、こうしたテーマの書き手としては、他にもっと知識を持っている音楽ライターはいくらでもいるんだろうけれど、本書がそうしたプロの音楽ライターの書いた本と決定的に違うのは、著者の金子修介というのが、あの平成ガメラ三部作の金子修介監督である、ということなんだな。

じつはこの金子監督はものすごい歌謡曲フリークであり、アイドルオタクなんだそうだね。『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』に前田愛、前田亜希、中山忍藤谷文子仲間由紀恵などなど可愛い子ちゃんがいっぱい出ていて、何やらトッ散らかっちゃっているのには、そういう深ーいわけがあったのだ。