日本一の千葉マリア研究男

お若いひとは知んないかもしれないが、1971年にデビューした千葉マリヤ(途中でマリアに改名)といったらけっこう人気のあるアイドルだったのだ。いや、おれも当時10歳だからよく知んないけど、そうだったらしい*1

でも、実は隠し子がいた。デビューの時点で夫とは別れていたけど、子供(長男)は自分が引き取って育てていた。昔はけっこうそういう秘密が守られていたんだな。

そんでこの長男、晃太郎くんというのが、家庭がおろそかになっている芸能人の家に育った者にありがちなパターンとして、薬物に溺れるようになってしまう。その辺りのいきさつは、全部この本に書かれている。いまはすっかり社会復帰して、同じ薬物依存に苦しんでいるひとたちの更正を助ける仕事をしているというから、まあ立派なことではある。

それはともかく、隠れ子持ちアイドルとしてデビューした千葉マリアさんの芸能活動は順調にいくのか……と思いきや、あっけなく松方弘樹に食われてしまう。この場合、松方弘樹を責めてもしょうがないよね。そういう役柄のひとなんだから。そんで表向きには認められていないけど松方との間にも息子(次男の真沙史くん)ができていて、仁科明子が激怒したりなんかしたのだった。アイドルと浮気されて中出しされたらそりゃ怒るわなあ。その辺りのいきさつも、全部この本に書いてある。読みごたえあるよー。なんたって発行者は高須基甚だから。

ちなみに、次男十枝真沙史くんは3年ぐらい前に俳優デビューしていて、その記者発表にブラックフラッグのTシャツ姿であらわれて、すげえ笑ったんだよね。ネットにあんときの写真ないかなーと思って探したら、簡単にみつかった。


http://d.hatena.ne.jp/mohri/20050812/punxsingagloria

あ、この記事知り合いのブログだし。つーか、そもそもネタ元がおれだし(野球カード男っていうのは昔のハンドル)。

もひとつちなみに、千葉マリアさんは本名を「十枝みつ」というんだけど、1975年に十枝美樹という名の覆面歌手でもレコードをリリースしてるんだな。


せっかくの覆面があまりよく見えない、もったいないジャケット。


クロースアップ。

もふたつちなみに、千葉マリアといえば『恋は波まかせ』がけっこう売れて中古盤屋でもよく見かけるのだが、なぜかこの盤、みんなジャケが日焼けして色褪せてんだよね。ネットでちょいちょいと拾ってみても、いちいち写真がこんなんなってるんだ。

    

千葉マリア研究は本当に奥が深くてたのしいねえ。

*1:いしかわじゅん先生に「そんなことない。千葉マリアはアイドルじゃない」って言われた。おれも本当はそうじゃないかなーと思ってたんだァ!