これもまたひとつの覆面歌手 その2

覆面歌手ネタになるとがっくりアクセスが落ちるけど、気にせずいくぜー。
今日ご紹介するこのレコも、一見すると覆面歌手モノには見えない。中野だかどこだかの中古盤屋でみつけて、単なるB級演歌なんだろうなあと思いながらジャケをしげしげ眺めているうちに、歌手名のところを見てギョッとなった。

『東京さくら/しず子と男』(1983年/フィリップス)
しず子はいいよ、しず子は。芸能界において苗字がないのはそれほど珍しいことじゃない。だが、男ってなんだ、男って。売り出したい女性歌手がいて、そのデビュー曲がデュエットソングで、でも相手役に適当な知名度のある歌手がいないんだったら、ノンクレジットでいいじゃないか。なんで、わざわざ「男」と書くか。
これがひょっとして、背広姿がチラリと写ってる方がしず子さんで、こっち向いてる美女が実は男という「ニューハーフ歌謡」だったりすると最高なんだが、世の中そこまでおもしろいようにはできていない。