第八回 文学フリマに行ってきた

5月11日(日曜日)、大田区産業プラザPioにて開催された「第八回 文学フリマ」に行ってきた。収穫もいっぱいあったんだが、忙しくてなかなかレポートが書けなかった。今日ちょっとだけ時間ができたので、写真を中心に紹介したい(ようするに字を書くのがメンドクサイ)。
会場への最寄り駅は京浜急行蒲田駅。でもJRの蒲田駅で降りた。なぜなら、そっちにはブックオフがあるからね。まだ行ったことのないブックオフがあったら、その前を素通りするなんて出来っこない。文学フリマは11時スタートなんだけど、朝10時半に蒲田へ降り立ち、先にブックオフをチェックしてから会場入りしようって寸法だ。
 
で、まずはこの2冊をゲット。浪花のひろしと呼ばれるママさんが教える水商売のマニュアル本。関西での有名人なのかな? それから三浦和義と2回結婚した女、三浦良枝さんの自伝。なかなか幸先のいいスタートだね。
さらにここで、ただいま絶賛回収中の話題の書も発見。

この収穫は予想できなかった。我ながらいいヒキしてると思うわー。
ブックオフのパトロールが終わって、いよいよ文学フリマへ行こう……と思ったら、途中のアーケードでレンタル落ちビデオの叩き売りをしてる臨時店舗を発見。これは! というほどの収穫はなかったが、屑ビデオを3本サルベージ。
 
『D.N.A.』シリーズは全部で『V(ファイブ)』まであって、すべて揃ってから見ようと思ってるんだけど、なかなか揃わないでいる。今回ようやく『IV(フォー)』をゲット。それから、不勉強でよく知らないモンスタームービーを1本。どこからどう見てもつまんなそうだけど、120円だからいいよね。

邦画のこんなのも。1991年制作の魔界アクション。監督はガイラ(小水一男)さん。おっ、若松孝二の弟子か!(さっき知った)。出演がキューティ鈴木デビル雅美神取忍……って、女子プロレスラーが出てる映画はかなりの高確率でつまんないの法則があるが、まあ、そこがいいわけだ。他にはケラとかオーケンとかも出てる。サブカルが出演してる映画もかなりの高確率で……。
さて、今度こそ本当に文学フリマへ到着。

知らないひとに説明すると、文学フリマってのは主に小説と活字系ミニコミのためのコミケみたいなもんなんだが、名前がかっこわるくて泣きそうだ。このかっこわるさがまた文学でもあるのだけど。

そんなかっこわるい会場で、こんなにかっこいい表紙の本を手に入れた。頭おかしい系はてなブロガーのひとたちが寄ってたかって作った『UMA-SHIKA』だ。今日ここへ来たいちばんの目的はこれ。特典映像「チロタンの感傷旅行」も付いて1000円はお得。まだパラパラとしか読んでないけど、やっぱりみんな頭がおかしいとしか思えない。次号にはおれも人喰い小説を書くので混ぜてほしい。

その次に買ったのが『エロ本のモノクロページ』。大坪ケムタ鶴岡法斎コンビが作ったフリーペーパー(100円なのでフリーじゃないか)。狭いブースにこの二人がパイプ椅子に肩寄せ合って座ってるい姿はなかなか暑苦しくてよかった。

そして、空中キャンプさんの『下北沢の獣たち』。ただいま通勤中は『立体ピクロス』が忙しくて読書を中断してるのでまだ読めていないのだが、あらすじを聞いた限りではすごそうな予感が。それから、尊敬する編集者のひとりであるツルシカズヒコ&ワタナベ・コウ氏らの『Crazy Young vol.4』。クレヤンはこれまで何冊か送っていただいてるのだが、こんなところで再会した記念にまだ持ってなかった号を購入。ゲッツ板谷のインタビューを収録。

こちらは吉田アミさんの『吉田雑誌 第3號 特集大島弓子無限大』。A4版の小冊子で、この形式はなかなかいい。羽良田平吉っぽいデザインはノンクレジットだけど、ばるぼらさんらしい。納得。
他にもいくつか知人ぽいひとのブースをチラ見しつつ素通りしてしまったり(たとえ知人でも出してる本にまったく興味がなかったりすると声かけにくいよね)、旧知の作家とか編集者(お忍びで来てたのかもしれないから名前は挙げない)に挨拶をしたり、ニュータンタンメン本舗蒲田店へ昼飯食いに行ったり来たりして、気がついたら終了の4時。ギリギリで見つけたこんな本をミキジくんのお土産にして撤収。

文学フリマは基本的に“文学”のためのマーケットだけど、こういうマイナーな研究本を作ってるひとたちにはもっとたくさん出展してほしいな。
ほいで撤収後は、UMA-SHIKA&空中キャンプ&速水健朗さんらの合同打ち上げにも参加。なんだよ、おれもすっかりはてなダイアラーだなあ。席をほとんど動かなかったので固定メンバーとしか話をしなかったけど、他にもおもしろいひとがたくさんいたので、もっと積極的に話しかけて回ればよかったと思う(奥手なオッサン)。

追記:あと、最後に言っておくと、文学フリマは入場無料なうえに立派な出展者カタログまでタダでくれて、さすがは文学! だと思った(意味不明)。将来的に発展していって、出展者がどんどこ増えて、会場がでかくなり、いろいろ維持費がかさむようになったらどうなるかはわからないが、出来るだけこの姿勢は維持していってほしい。ただし、維持費をまかなうために、そして来場者からお金をとらないようにするために、出展料を値上げするのだけはやめてほしい。なぜなら、そんなことをすると、ごく少部数しか売れないような泡沫同人誌のひとが出展できなくなるからだ。こういうマーケットは、泡沫にこそ価値があるのだから、出展のハードルを高くすることだけは避けるべきだ。それを守るためならば、来場者がコミケみたいに2500円もするカタログを買わされるようになるほうがまだマシというものだろう。
おわり。