渚のピテカントロプス

かつて、このような本の編集に関わったことがある。
  
『プレゼント・フロム LEMON SIDEA、B/桂正和』(1988年/集英社
パンツを履いた美少女のケツを描かせたらおそらく世界一ではないかといわれる桂正和先生が、一流の歌手になることを目指す少年の成長を描いた物語である。漫画作品でコミックス上下2巻というのは“短編”といってもいいと思うのだが、その短い中に芸能界の舞台裏や陰謀と駆け引き、あるいはパンチラをふんだんに盛り込んで、密度の高い、読み応えある作品となっている。
現在も入手可能な集英社文庫版にはたぶん収録されていないと思うが、オリジナルのジャンプコミックス版では、各巻のラストにおまけとして桂先生とアイドルとの対談記事が収録されていた。SIDE A(上巻)には渡辺満里奈が、SIDE B(下巻)には酒井法子が選ばれている。このときの酒井法子との対談をセッティングして記事の構成をしたのがおれだったのだ。

そんなような因縁があるので、このたびの失踪にはなんとなく心を痛めている。富士の樹海とかそういうところではなく、のりピーランドに雲隠れしているだけだといいなあ、と思うおれなのだった。

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