上野・大統領の馬もつ煮

昨日は、今年度ベストテン入り確実の映画『ドゥームズ・デイ』が大好きな皆さんで、作品の魅力について語り合う会を開催した。人喰いモヒカン族の映画なので、人肉……というわけにはいかないが、アメ横のもつ焼き屋でうまいハラワタを食べることにした。

上野だったら断然「大統領」がおすすめだ。アメ横のガード下で10人も入れば満杯になるような狭い店として昔から営業していたのだが、近年のもつ焼きブーム(?)で来客が急増して、いまは近くに巨大な支店も出している。今回の飲み会って、最初3〜4人くらいの参加者かと思ってたら、なぜか10人近くになっていたので、あわてて支店を予約した次第。もつ焼き屋を予約するっていうのも珍しい体験だ。

で、予約してまで食べに来るんだから相当うまいもつ焼きなのかというと、実はそうでもない。あんまり特徴がなくて、まあ、普通の味。値段も普通。じゃあ、なんでわざわざここへ来るのかというと、この店は「もつの煮込み」が名物なのだ。大統領の煮込みは、使われている臓物がブタでもウシでもなく、ニンゲンなのだ!(いちおう言ってみた)

まさか信じるひとはいないと思うが、もちろんニンゲンであるはずはなく、「ウマ」のもつを使っている。だから、ちょっと普通のもつ煮込みにはない独特の香り、例えて言うならば“ランドセルの匂い”がして、とーってもうまいのだ。

あれ? ランドセルってうまそうじゃない? おれ、子供の頃よく中に顔突っ込んで匂い嗅いでたけどな。