12月に観た映画

これアップすんの忘れてたゼ。

  1. ロボゲイシャ(12/01 新宿角川シネマ)
    • 端唄と津軽民謡が混在していたり、バチの持ち方が間違っていたり、三味線の考証はかなりテキトー。でも、この映画でそんなことをツっこむのは野暮というものか。
    • スタッフがみんな楽しんで撮っているのが伝わってくるいい映画だった。
  2. 銀色の雨(12/01 シネマート新宿)
    • 原作は浅田次郎。これは大変な傑作。大収穫。後半ボロ泣き。
    • 夕陽はジューと音がする、のくだりの演出(そこで和也と章次の関係がわかりはじめる)があまりにも見事。
  3. THE WAVE(12/01 シネマート新宿)
    • 独裁政権が生まれていく過程を学校の実習で生徒たちが追体験していく。とてもいい。
    • オープニング曲が「ロックンロールハイスクール」。これだけでこの映画は傑作保証されたようなもの。
  4. ビッグ・バグズ・パニック(12/04 銀座シネパトス)
    • 人喰い昆虫バカ映画。主人公自身がバカで、なおかつハンサムでないところがとくにいい。
  5. 縞模様のパジャマの少年(12/11 早稲田松竹
    • ベルリンの壁崩壊から20年のせいか、今年はナチを題材にした映画が豊作。
    • 捕虜収容所の内と外で出会った2人の少年。どちらの側にいてもその命は等価だ。
  6. 愛を読むひと(12/11 早稲田松竹
    • これもまた同じ題材(ユダヤ人収容所)を全く異なるアプローチから描いてみせた悲劇。
    • これを2本立てで観るのは重かったー!(しかし、どちらも大傑作!)
  7. 鬼龍院花子の生涯(12/13 浅草名画座
    • てっきり「なめたらいかんぜよ!」の夏目雅子が鬼龍院花子なんだと思っていたが、それは義妹のことであって、夏目は鬼龍院家にもらわれてきた養女の松恵であり、だから映画の印象としては「鬼龍院松恵の生涯」なのだった。宮尾登美子の原作では違うのかもしれないけど。
  8. 実録 三億円事件 時効成立(12/13 浅草名画座
    • 訊き込み相手の主婦連に使用済みコンドームをつまむ仕草で「あんたたち夜中にゴムなんか焼くの?」と尋ねたり、競走馬のオーナーについて訊き込んでいるときに「女連中に大株主が多いんだけんども、女はこう……(両手で抱き込む仕草をしながら)……乗り物が好きっちゅうことかね?」と言ったり、金子信雄演ずるエロ刑事が素晴らしい傑作。
  9. 元禄女系図 残酷・異常・虐待物語(12/13 浅草名画座
    • 3章仕立てで次第に狂いを増していく、異常な性愛についての物語。
    • 石井輝男作品をあんまり見てないおれは「これ最高傑作じゃないか!?」 と思ったが、ネットで調べてみたところ、まだまだこんなもんじゃないようだ。おそるべし石井輝男
  10. 沈まぬ太陽(12/14 松戸シネマサンシャイン
    • 大変な力作。会社なんか信用したらバカ見るのは自分だ、というのがよくわかる。
    • 長い灰情報を得て観に行ったのだが、コレクトに価するかは微妙な長さ。
  11. 蘇りの血(12/21 渋谷ユーロスペース
    • 15分程度で済ませられる話を無駄な間とスローモーションで1時間半に引き延ばした、中身の希薄な映画。よほど途中で席を立とうかと思ったが、『デス・プルーフ』みたいに最後で全部帳消しにしてくれる例もあるので我慢して最後まで見たのだが……。
    • 中村達也はなかなか熱演していたと思う。冒頭での按摩のドラミングはさすが!
  12. デプス・ダウン(12/23 DVDにて)
    • 人喰い映画のふりをした単なる洋上サスペンス。サメはあんまり出てこない。
  13. アバター(12/24 MOVIX亀有)
    • 圧倒的な映像体験。ゼロ年代の最終月にこういう作品を出されると、ベストテン選定がやり直しになるね。
  14. 大脱獄(12/26 浅草名画座
    • 健さん対文太。脱獄ものかと思ったら、脱獄後の復讐を描いた物語だった。
  15. 渡世人(12/26 浅草名画座
  16. 喜劇 駅前漫画(12/29 銀座シネパトス)
    • 駅前シリーズを2本立てで。なんともシュールな映画であった。
  17. 喜劇 駅前番頭(12/29 銀座シネパトス)
    • うっかりするとフランキー堺がモテ系俳優だったことを忘れそうになるが、本作でもモテモテなのだ。