LIVE 「No1 in HEAVEN」無事終了

昨晩は、阿佐ヶ谷ロフトAにて『No1 in HEAVEN』をライブで興行するという狂気のイベント、《LIVE No1 in HEAVEN》が開催され、大勢のお客様が詰めかけてくれました。ご来場くださった皆さんに感謝〜。
では、昨晩の様子をざっとおさらいしてみよう。
トップバッターは人喰い映像作家を名乗る酒徳ごうわくさん。

人喰い映像作家ってなんじゃらほい、もしかして人喰い映画専門の監督さん? と思って勝手に親近感を抱いていたら、そうじゃなくて人を喰った(トンマな)作品ばっかり撮っているんだそうだ。これまでに撮った2本の作品を紹介してくれたが、なかでも『空気アマゾネス(→ニコ動)』が素晴らしくよかった。

2番手は、ネットワーカーのばるぼらさん。大量の自販機本を抱えて登場。自販機本の歴史と羽良多平吉竹熊健太郎と東京おとなクラブと岡崎京子の未収録原稿と、あといろいろについて高速トークをかまして、読者おいけぼりの濃密な20分だった。個人的には楽屋で見せてもらった『グランドエロス』に驚き。長いこと仕事してるといろんな過去があるよねえ。

3番目はアニソンバカ一代でお馴染みキムラケイサクさん。

パチモンのアニソン話と、「新巨人の星第二部」ってそんなもん誰も見てねえよ! な話題で会場の笑いを誘っていた。

4番目に登場したのはAV監督の二村ヒトシさん。この方とはこれまでプライベートの集まりで何度も会ってるんだけど、ちゃんとお話ししたのは昨夜が初めてだった。

美少女が男優の睾丸にドカドカ蹴りを叩き込む『美女空手家のキンタマ虐殺』という恐るべき作品で会場に集まった男性客の背筋を凍りつかせていた。

ここで一旦休憩をはさみ、5番目は、おれ。

今回は覆面歌手のルーツから現在までをザッと紹介してみた。スクリーンに大写しされるゴールデンヴェールはかなりインパクトがあるね。短めにサクッと終わるつもりだったんだけど、終わりぎわにこれがいちおうアダルトDVDマガジンのイベントであることを思い出したので、最新型覆面歌手リバーシブル吉岡のエロバカソングも紹介しておいた。

そして6番目はマジックミラー号シリーズでお馴染みのAV監督パンチさん。

Tシャツに紫のサマーニットというヒモ感あふれるファッションで登場されたパンチさんは、『PANCHKA Vol.2 素人完全顔出しナンパ!!何日かけて顔出し素人娘を探したと思ってんだ!これが仕込みだとか抜かす奴はウルシでかぶれろ!!(安田さん感謝版)』の先行上映などで会場を沸かしていた。

7番目は元AV女優、ライターの峰なゆかさん。美人でスタイル抜群の彼女は胸がこぼれそうなお召し物で現れまして、狭い楽屋で目のやり場に困ったよ!

で、そんな峰さんのトークのテーマは「エロ漫画に出てくる少し形状のおかしいまんこ、名付けて謎まんこについて」だ。外見とネタとのギャップがたまらなくて、場内みんな引きつったように笑っていたよ。

続いて登場したのは、人喰い映画祭でもお世話になってる寺田克也画伯。どこでも絵を描く彼は、iPod Touchが登場したとき「これは便利!」と飛びついて、ペイントアプリで絵を描くようになったんだけど、画面が狭くて描きにくいからもう1台買って、2台並べて絵を描いていたんだよ……って、どこまで本気なのかよくわからないことを言う。そんなお客さんの猜疑心を感じたのか、いきなり舞台で実演して見せてくれた。

どうかしてるよ! で、これではもどかしくてしょうがないので、もっと画面のデカイiPod的なものが出ないかなー、と念じていたらAppleさんが出してくれたので、画面のデカイそれも引っ張り出して、秋葉原デパート前の包丁の実演販売みたいなことまで披露してくれた。目の前で寺田絵がぐんぐん描き上がっていく様を見せられて、もう場内の皆さんため息。

と、ここで、現在、南アフリカくんだりまでサッカーを見に行ってる柳下毅一郎さんがビデオ出演してくださった。

出発前に浦和のおでん屋で収録した遺言ビデオに続いて、ダーバンから届いたばかりの現地リポートビデオも上映。特殊翻訳家、もしくは殺人研究家として知られる柳下さんだが、単なるサッカー好きのオヤジになってて笑った。

で、柳下さんの映像を客席で見ていて、ふと前を見たら川崎ぶらさんがいらしてた。挨拶したら「仕事残してきて胃が痛くなってきたから帰る」って言うので、じゃあねって別れたんだけど、その後、ふと前を見たら舞台に出てきて謎の歌の弾き語りをはじめたよ。どうやら楽屋脇を通ったところで安田理央につかまって、一曲唄っていけ、ってことになったらしい。自由だなあ。

川崎ぶらが淡々と唄ったあとは、音と映像のサンプリングハンター、ニッポニアエレクトロニカによるVJタイム。きんさんもぎんさんもアゲアゲだ。

というわけで、エロ、オタク、サブカルの入り交じった夜もそろそろ終わろうかというとき、舞台に立ち上がる怪しい男。『No1 in HEAVEN』の安田編集長が愛して止まない伝説のAV監督、ゴールドマンである。

何だかよくわからない歌を熱唱。直前にニッポニアさんが流していた映像からセリフをパクった即興詩を叫んだりしていて、まるで人間サンプラーだ。すげえなあ。最後に全部もっていかれた感があるね。でも、これこそが『No1 in HEAVEN』なのだ。
(以上、写真提供は澤水月さん)


おまけ:楽屋で出番を待っている空気アマゾネスの皆さん。