元町高架下の商店街(モトコー)をずんずん歩いていきながら、各区画ごとの入り口を写真に撮っていく。
やっぱり区画ごとに名前が違う。看板のデザインも全然違っていておもしろい。でも、こんだけおもしろがっていながら、「1」の写真を撮るの忘れちゃったんだ。なんでかって言うと、区画を進んでいくにしたがって商店街に活気が出てきて、見応えのある店が増えてきたからなのね。いい感じの中古盤屋がいくつもあったので、1番街に入ることには看板のことなんかどうでもよくなっちゃってたんだ。
しかし、おれは最初に寂れている7番街(神戸駅側)から入って、活気のある1番街(元町側)へ向かって行ったからよかったんだよな。だんだん気持ちが明るくなっていけたもん。でも、これとは反対に元町側から神戸側へ進んでいっていたら、店がひとつ減り、ふたつ減りしていって、しまいにゃ廃墟のような佇まいに身を置いて、ボーゼンとしていたことだろう。そういう意味で、神戸から元町へのルート選択は正解だったわけだ。
モトコーには、おもしろい中古盤屋がいくつかあった。とくによかったのは、事前にコレクター友達から「ここだけは見とけ」と教えてもらっていた「ダイナマイト」と「FREAK OUT」の2軒。
「FREAK OUT」ではとくに買うものはなかったけど、店頭で地層のようにディスプレイされているレコードの山がすごかった。数千枚、数万枚のレコードが横積み。下の方なんか見られやしない。古本屋ではよく地層になっている店を見かけるけど、中古盤屋でこういうのは初めて見た。「コンディションなんか知るか!」っていう投げやり感がモトコーらしい……のかな。
「ダイナマイト」はドーナツ盤が1枚1枚じつに丁寧にパッケージング&値づけされていて、しかも割安だったので、けっこう時間をかけて見てしまった。その結果、5枚購入。
左)スナックジャケはつい買ってしまう。フラワーショーについてはこちらが詳しい。
中)酒井ゆきえおねえさんと結婚したかったなー。
右)この手のは“幻の珍獣もの”というジャンルで収集中。
左)お色気歌謡のかずみあいの未所持盤。カーネーションが鼻血噴出に見える。
右)昔持ってたけど、いつの間にか売っちゃったらしいので買い直し。
というわけで、モトコーの探検を終えて、次は元町に繰り出す、おれなのだった。……(その11に続く)