秋の半顔まつり

すっかり放置していた半顔コレクションだが、少しばかりたまっているのでここらで掲載しておこう。

「めざましクラシックス」というのは、東京・銀座にある王子ホールで年4回公演しているクラシックコンサートだ。ヴァイオリニストの高嶋ちさ子(左半分)とフジテレビのアナウンサー軽部真一(右半分)がプロデュースしているもので、1997年9月からスタートし、2011年6月までに56回の公演が行なわれているという。
半顔的には、このように胴体まで入っているものは、あんまり美しくない。

続いては、『おすぎとピーコの 悪口半分 百人分』(CBSソニー出版)。

ご存知のようにおすぎとピーコは双子である。双子な著者の本の表紙を半顔デザインにするというのは、的確な選択だと思う。また、この本の発行が1979年というのも、半顔のサンプルとしてはかなり古いもので、半顔史を研究するうえでは貴重な文献といえるだろう。

お次は『I Saw The Devil』つまり『悪魔を見た』の英語版ポスター。

本国版と日本版では主演二人の顔がもっと明確にわかるようなデザインで、しかも半顔ではない。ところがアメリカでは、韓流おばちゃん失禁のイ・ビョンホン人気とかあんまり関係ないためか、このようなデザインになっている。文字の入れ方にあんまりセンスが感じられないが、写真の処理はうまいと思う。

新刊チェックに出かけた書店の平台で、こんなものも見つけた。

四月は君の嘘(1) (講談社コミックス月刊マガジン)

四月は君の嘘(1) (講談社コミックス月刊マガジン)

こちらもやや胴体が入っていて、半顔としての完成度はやや劣る。こんなことで“劣る”とか言われても、著者は「ふざけんな」と思うだろうが、まあ、バカの言ってることなので気にしないでいただきたい。
新川直司という漫画家さんのことは寡聞にして知らなかったが、ネットで評判を調べてみると、この作品を高く評価している意見がチラホラ見られる。作風的にも、絵柄的にも、羽海野チカに似た雰囲気があるようだ。機会があれば読んでみようと思う。

過去の半顔コレクションはこちら