柏市・大勝の中華麺(中)

前回のラーメン男からの続き)……で、これが永福町大勝軒の流れをくむ、千葉県は柏市にある「大勝」の中華麺(中)だ。ただし、あくまでも暖簾分けされた“関連店”であって、直系の支店ではないらしい。

味は“ほぼ”永福町のものが再現されている。ただし、永福町よりほんのちょっと塩っ気が薄い。これは錯覚じゃない。それを証明するように、カウンターで食べていると、次の客、次の客、みんな「カラメで」って注文してる。おれもそのことに気づいてからは、毎回そうしてもらっている。味をカラメ(辛め)にするぐらいで、ちょうど永福町と同じの味になるのだ。

あえて悪い言い方をすれば「永福町の劣化コピー」ということになるんだろうけど、元々ラーメンというものは塩分が濃すぎるものだから、本当はこれぐらいで丁度いいんだよ。

それより、こちらの柏大勝では、本家永福町がやっていないサービスとして、麺の量が小(麺1玉:600円)、中(麺2玉:800円)、大(麺3玉:1,000円)と、3種類から選べるようになっている。これは、永福町に通い続けていた頃から常々そうなってほしいと願っていたことだったので、本当にありがたい。

ふいに魚の出汁の醤油味っぽいものが食べたくなったとき、自分が都内にいるのなら、そりゃ永福町に行くけども、もしも、自宅のある松戸市にいたんなら、迷わず柏まで出掛けていく。変な引力のあるラーメンだ。