快適、札幌ブックオフ仕入れツアー その3

今回のツアーは、3日間に分けて21店舗をまわるよう計画を立てた。

1日目は、札幌駅前のトヨタレンタカーから出発し、おもに札幌駅(函館本線)の北側エリアにある8店をまわって、駅前のホテルに帰ってくる。宿泊は安いビジネスホテルなので、駐車場なんてものはない。なので、ホテルと提携している近くの立体パーキングに停めさせてもらう。買い込んだ本はクルマに積んだままだ。

2日目は、札幌駅の南側を攻めていく。ここいらには9店ある。それらをひと通りまわったら、またホテルに帰ってくる。この時点で、2日分の収穫をホテルそばにある宅配便集配センターに持ち込み、神保町の自分の店に送ってしまう。そしてまたクルマは駐車場へ。

3日目は帰京の日だ。けれど札幌ではレンタカーを返却せずに、そのまま新千歳空港まで運転していく。その途中にある4店をまわるためだ。ブックオフをたどりながら空港へ向かい、最後は空港そばにあるレンタカーの支店でクルマを返却し、この3日目に買った本だけスーツケースに入れて持って帰るという寸法だ。非常に無駄のない、素晴らしい計画だと我ながら思う。

せっかく北海道まで来て、名所も、旧跡も、大自然も、なーんも観光しないで帰るのはどうかと思われるだろうが、放っといてほしい。おれにはどんな世界遺産よりも、古本の背表紙が並んでいる書棚の方が絶景なのだから。

というわけで先を急ぐ。5軒目「札幌琴似店」で3冊購入、6軒目「札幌麻生駅前店」で2冊購入、7軒目「北41条店」では6冊を購入した。北41条店では、古本以外にもうれしい収穫があった。ジッポーライターだ。

北海道は土地に余裕があるためか、札幌のブックオフはいちいち店が広い。公式サイトでは「中型店」と表示されていても、実際に訪れてみると、東京でいう大型店クラスの広さだったりする“うれしい誤算”が何度もあった。おまけに、リサイクル品を扱うハードオフが併設されている店も多い。そして、この「北41条店」もそういう店だった。古本をひと通り見終えたあとで、となりのハードオフの貴金属コーナーをのぞいてみたら、ショーケースの中にこんなジッポーがあったのだ。

1984年製の未使用品で、但し書きには「『ズームイン朝!』出演記念ZiPPOセット」とある。刷毛目も美しい200番ベースに番組ロゴがエッチングで彫り込まれ、そこに濃紺の塗料が流し込まれている。青いビロードのギフトボックスにはフリント(替えの火打石)と、1978〜1983年デザインのオイル缶がセットになっている。コレクターにはたまらない最高のコンディションだ*1。いくらで入手したかは、もちろん内緒だ。ま、そんなに安くはない。

で、8軒目となる「札幌北店」で1冊購入したところで1日目のノルマは達成したことになるのだが、まだ日没まで多少時間がある。そこで明日の予定分だった9軒目の「光星店」まで足をのばし、そこで5冊購入したところで初日の行程を終えた。ここまで9店舗をまわって48冊、ジッポーを1つ購入。十分満足のいく結果となった。

その4に続く)

*1:入手した時点では“番組出演記念”というのが事実かどうかわからなかったが、あとで調べたところ、確かに当時そういうセットが出演者に贈呈されていたことが確認できた。