第12湯目「鳥の湯/葛飾区2番」

名古屋レポートの途中ですが、銭湯のことも忘れないであげて。

第12湯目として、綾瀬の「鳥の湯」にリベンジしてきた。リベンジって、そんな大袈裟な。第4湯目のときに行こうと思ったら定休日だった、というだけの話だ。今度はちゃんと休みじゃない日に行ってきたんだもん。

「とりのゆ」っつーぐらいだから、まさかのローマ風呂を連想したけど、普通の銭湯だった。「トリノ湯」じゃねえよ!

住宅街をちょっと入った目立たないところにあるので、地元民以外では地図がないとたどり着けないかも。夕方なら煙突が目印になるんだけどね。目の前にあらわれた「鳥の湯」は、古き良き……とまでは言わないけれど、寂れた雰囲気が好もしい銭湯だ。この“ひとんチの玄関”に入っていく感じがたまらない。

脱衣所には、文字盤部分がニョキーンと立ち上がった旧式の体重計とマッサージ椅子があって銭湯気分を盛り上げる。湯船は三等分されていて、岩風呂、泡風呂、深い風呂となっている。これらメインの風呂とは別に、個室スタイルの温泉も併設されていた。能書きによると「沼尻・中の沢温泉」のお湯らしい。胃腸に効くらしいので、気持ち長めに浸かってみたけど、塩素消毒の匂いがキツかったな。ま、おれは正直、泉質とかどうでもいいんだ。汗と埃を洗い流して、身体が温まって、酒のうまさをアップさせるのが目的だからね。

毎度のごとく、帰りしなに番台へスタンプ帖を差し出す。そしたら、「捺します?」ってきかれたよ。どういうこと? と思って聞き返したら、どうもスタンプを自分の手で捺したがる人がけっこういるんだって。番台のおばちゃんとかに任せて印影がカスレたり曲がったりするのがイヤなのかな。マニアってめんどくさいね。おれはそういうところへのこだわりはないので、いつも店の人に捺してもらってるよ。


ババァ、ちゃんとセンターに捺せや!