惑星誕生

ブックオフの値札シールの玉である。

3年前に、この玉のことを紹介したときには、おれは「ブックオフめぐりをする頻度は多少下がり」なんてことを書いている。ちょっと古本熱が落ちていた時期なのだろう。それにあの頃は自分が本格的に古本屋を開業するとは思っていなかった。

それがどうだ。その気になって、ふたたびジワリジワリとブックオフへ行く頻度が上がりはじめ、2012年の3月頃、開業を決心してからは毎日のようにブックオフを訪ね歩いている。店に行けば、当然のように何冊も何冊も本を買う。買った本からシールをはがす。はがしたシールはタマタマちゃんに貼り付けていく。次第に肥大化してゆく玉。

そして現在、この有り様だ。

珍本からこぼれ落ちた残滓が寄り集まって形を成す、バカの惑星の誕生だ。