マニタ書房に新兵器を導入

ブックオフには大きく分けて2種類ある。「歩いて行ける店」と「そうでない店」だ!

たとえば、「新宿駅東口店」なんかはJR新宿駅から徒歩5分かそこらのところにあって、それこそ紀伊国屋書店よりも駅に近いぐらいだ。歩いて行くのに問題はない。他にも新宿には近頃出来た「新宿駅西口店」、さらに「西新宿小滝橋通り店」と、徒歩で行ける支店が3つもある。

あるいは地方にしたって、岡山県の「東古松店」だったら宇野線大元駅から直線距離で約500メートルだから、岡山在住の人にとっては間違いなく徒歩圏内と言える。東京23区内の大半のブックオフと、地方でも大都市圏のいくつかにあるブックオフは、だいたいこういうアクセスしやすい位置にある。これらがいわゆる「歩いて行ける店」だ。

一方で、地方には電車ではなく自動車を中心にした生活圏というものがあり、そうした生活者をターゲットにしたブックオフもある。岐阜県の「平田店」なんかこうだ。

店から半径4キロ以内に駅なんかありゃしない。

他に、高速道路の料金所を出たところにもけっこうブックオフはあって、それらも明らかに自動車生活者のためのブックオフだ。また、東京都内で、それも世田谷区内でありながら「北烏山店」や「大蔵多摩堤通り店」のように、どの駅からも1キロ以上離れている支店もあって油断できない。1キロだったら歩けない距離ではないけれど、夏の暑い日に重たい本をぶら下げて歩きたくはないよね。

いままではこれらの「歩いては行けない店」を踏破するため、一生懸命に路線バスのルートを調べたり、あまりに遠い店が複数ある場合(主に地方遠征したとき)には、レンタカーを借りてブックオフめぐりをしてきた。が、それも繰り返しになるとなかなか出費が痛いんだな。

そこで、折りたたみ式の自転車を買ってはどうか、と思いついたわけだ。折りたたみだったら、クルマに積んで少し遠くの県まで出掛けていき、自転車で町を探索することができる。しかし、町でよく見かける普通の折りたたみ自転車じゃダメだ。フレームの真ん中から前後をコキンと折って、2つの車輪を重ねるようにするタイプのやつ。あれではまだ全然デカい。

クルマに積んでおくにはいいけど、これ持って電車に乗って旅行するのはヤダなー。

かといって、あんまり小さ過ぎたのでは、走行性能がいちじるしく落ちて逆に使い物にならなくなる。たとえばA-bikeとかね。A-bike自体はおもしろい自転車だと思うけど、自分が想定している用途に組み込むには、ちょっと頼りないんだ。だから、この2者の中間ぐらいのがないか探していた。そうしたら、ツイッターで「いいのがあるよ」と教えてもらった。

それが「CARRY ME」だ。

まずネットで見て、あ、これはおれが求めていたちょうどいい感じだ、と思った。出先で原稿を書くのにちょうどいいテキスト入力装置を探していて、MacBook Proじゃデカいし、ポメラじゃ小さすぎるし、なんかいいのねえかなー、と思っていた矢先にMAcBook Airを見たときの“ちょうどいい感じ”。あれと同じものを感じたのだ。

で、まあいろいろありまして、町屋のサイクルショップ アライで、店頭在庫にあったグリーンの車輛と、純正カバーを購入した(こういう決断はおれ早いんだ)。そして慣らし運転というか、自分がこの自転車に慣れるために、町屋から神保町まで走ってきた。

途中、ブックオフ千駄木店でひと休み。

町屋から神保町はだいたい8キロ弱ってとこかな。車輪の径が小さく、チューブの空気量も少ないので、路面のデコボコをかなりダイレクトに拾ってしまう。だから乗り心地は決してよくない。歩道と車道の段差が繰り返し出て来るエリアはかなり走りづらい。それと、やはり車輪の小ささのせいだと思うが、安定性が悪いので片手ハンドルすると瞬時にグラついてかなり危険。でも、これらのことはある程度予想していたので割り切っている。走りの気持ちよさを求める乗り物じゃないからね。いずれ、電車で出掛けたときに、この自転車の真価が発揮されることだろう。