真央はもう、23だから

埼玉県は所沢駅の正面、くすのきホールというところで「彩の国古本まつり」という古書市が年に4回ほど開催されている。ギリギリで年末進行を脱出したので、明日が最終日のところを滑り込みで見に行ってきた。

なんだかんだで収穫はあり、それなりに満足はしたのだが、心に引っかかるものを見た。

浅田真央の本である。


浅田真央、15歳』(文藝春秋社)。

著者はノンフィクション作家の宇都宮直子さんだ。表紙の真央ちゃん、可愛らしいねえ。まだ15歳だよ。こんな子供が銀盤の上で大人顔負けの演技を見せるのだから、たいしたもんだよトリプルアクセル

でも、おれは真央ちゃんファンではないし、フィギュアスケートに興味があるわけでもない。さらに珍本でもないからマニタ書房の仕入れにも必要ない。だからそのまま本をワゴンに戻した。

で、彩の国古本まつりはとにかく広い。本を見ながら会場内をしばらく歩いていたら、また浅田真央の本があった。


浅田真央、16歳』

あれ? さっきも同じようなタイトルじゃなかった? でも表紙の写真はぜんぜん違うね。よく見たら、『16歳』だ。版元も著者も、さっきと同じく文藝春秋社に宇都宮直子さん。

……ということは?

……ひょっとして?

……ありました。


浅田真央、17歳』

育ってる! 着実に育ってるー!

おいおい、『エアポート・シリーズ』じゃないんだから! まさか、おれに集めろというんじゃないだろうなー。


浅田真央、18歳』

勘弁してくれやー。そりゃ人間生きていれば18歳にもなるよ。そして翌年は19歳になるだろうし、その次は20歳になるんだよ! その都度、本を出そうっていうのか宇都宮さんよ!


……出なかった。


……『浅田真央、19歳』は出なかった。


でも、『20歳』が出た。

ほれ。


浅田真央、20歳への階段』

ちょっと変化球で来た。 「20歳への階段」ということは、実質はまだ19歳ってことだな!

で、じゃあこのあとに正式な意味での『浅田真央、20歳』が出たのかというと、それはなかった。そして、真央ちゃん本人は現在23歳になるわけだけど、結局、シリーズの出版はこれっきりだった。さすがに版元&著者さんもマンネリだと感じたのだろうか。

これ、まったく違う版元、違う著者が競合して『浅田真央、○○歳』シリーズになっちゃっていたら、間違いなくおれは集めてただろうな。でも、そうじゃなかった。そうじゃなくてよかったね、というお話でした。