3/22新刊『無限の本棚』が出るむげ〜ん。

すっかり放置しっ放しで、たまに更新されたかと思えば宣伝ばかりになってしまっている当ブログ「蒐集原人」なのですが〜、凝りもせずまた宣伝のために更新するのです!

とみさわ昭仁の書き下ろし新刊が、3月22日にアスペクトより刊行されます。タイトルは『無限の本棚 手放す時代の蒐集論』というもので、小学生のときに酒ブタ(日本酒のキャップ)を集めることからコレクションの道に足を踏み入れたぼくが、以後、ミニカーやら漫画本やら古鍵やら顔出し看板やら廃盤レコードやら人喰い映画DVDやらの様々なコレクション活動を経てゆくなかで見つけ出した、前代未聞の蒐集論です。

皆さんは、何かをコレクションする人というのは、「蒐集欲」が強い人だと思ってますよね? そして「蒐集欲」というのは、すなわち「物欲」であるとも思っていることでしょう。ところが、そうではなかったのです。

自分で物を集めることも大好きだけど、それ以上に、何かを集めている人を見るのが好きなぼくは、コレクションにまつわる本なら手当たり次第に読んできました。でも、蒐集の本質を解き明かしてくれている本は1冊もありませんでした。本書では、おそらく史上初めて「人が物を集めたくなるときの心理」を分析し、蒐集欲の本質を解き明かしています。

ぼくはことあるごとに「エアコレクター」という概念を提唱してきましたが、いまひとつわかりにくかったこの考え方も、本書を読めば納得がいくことでしょう。ぼく自身もよくわかっていなかった。でも、2012年に自分の理想とする古書店「マニタ書房」を開業したことで、すべてが見えたのです。

2012年に美術出版社より『人生のサバイバルを生き抜く映画の言葉』という本を出して以来の新刊となります。『人生の〜』は最初に20世紀フォックスと美術出版社による企画ありきの本だったので、あまり自分の著書という感じはしません。その点でも、今回の『無限の本棚』は、54年間の人生を通じて考え続けてきたことをすべて書き切ることができたので、感慨もひとしおです。

人生のサバイバルを生き抜く映画の言葉

人生のサバイバルを生き抜く映画の言葉