名古屋市内ブックオフ支店全制覇ツアー その1

先日、沖縄までブックオフツアーに行ってきたばかりだが、その話をする前に昨年11月の「名古屋市ブックオフ支店全制覇ツアー」のレポートを書いておかなければ。

期間は2012年11月28日から30日までの3日間。まあ道楽半分でやっているツアーとはいえ、いちおう古本屋の仕入れ業務ではあるので、可能なかぎり経費を安く抑えたい。

たとえば交通費。普通なら東京〜名古屋の移動には新幹線を使うところだが、自由席だとしても約10,000円、往復で20,000円が飛んでしまう。そして、現地でブックオフをまわるためには、レンタカーが必要になる。ブックオフは必ずしも鉄道路線の駅前にあるとはかぎらないからだ。そこでレンタカーを2日借りるとなると、約15,000円かかる。

さらに、仕入れたすべての本を手荷物として持ち帰るのは困難なので、宅配便で送ることになる。名古屋市内のブックオフは17店あり、そうするとだいたい段ボール3箱ぐらい買うことになり、宅配便の送料は約1,000円×3箱で3,000円だ。ここまでを合計すると38,000円。ホテル代を抜いてもこれだけかかる。

そこで、今回はマイカーで行こうと考えた。札幌のときは思いのほかフェリーの運賃が高かったのでマイカーでの旅を断念したが、名古屋だったらイケる! 地元のインターチェンジから名古屋までの料金は約8,500円。新幹線より少し安い。もちろんガソリン代はかかるが、その分レンタカーを借りる必要がなくなるし、買った本も積んだままでOKなので宅配便を使わずに済む。

おれのツアーレポートは収穫物の話をあんまりしなくて、関係ないことばっかり書いてるよね。ここで軌道修正……というか話を一気に進めよう。

名古屋到着。進め過ぎだよ!

朝7時半に家を出たはずなのに、名古屋に着いたのは午後2時半、なんと7時間もかかってしまった。いや、東名高速はすいてて快適に走れたんだけど、うちは千葉だから首都高を抜けないと東名に乗れないのね。その首都高がひどく渋滞してたのよ。これで予定より2時間も遅れて名古屋に到着。でもまあ初日は遅れを見越してスケジュールを緩めに設定しておいたので問題はない。

まずは、ホテルに行く前に1軒目の「名古屋上社駅前店」で8冊の収穫。

うちの店で力を入れている秋元文庫のいいところを1冊と、奇想天外文庫『グヤジイマン/東海林さだお』を入手。ショージ先生の言語感覚はホントいいよなあ。

続いて2軒目に訪れた「名古屋植田店」では6冊の収穫。

なんかお城っぽい建物。元はおもちゃ屋か何かだったのだろう。ブックオフは支店を出す際に経費を極力安く抑えるため、元の建物を改築・改修したりせず、ほとんど居抜きのままで再利用する。だから、こうして全国ブックオフ巡りをしているといろんなスタイルを見ることになる。それがまた楽しい。

さらに3軒目の「名古屋平針店」では3冊の収穫。

写真を見ての通り、平針店は洋服などのリサイクル品も扱っている「ブックオフPLUS」だった。そういうときは古本の他にリサイクル部門もひと通りチェックしておく。おれ、MEN'S BIGIに憧れて育ったので、いまでもTAKEO KIKUCHIのシャツとかあるとつい買っちゃうんだ。

その2に続く)