※過去ログを遡っていただくとわかりますが、第30回(2014年8月分)が抜け落ちていたので、今月はそれをアップしておきます。
2014年8月マ日
白石晃士監督の新作『ある優しき殺人者の記録』を見に、日比谷シャンテ内にある東映試写室まで出かけていく。刃物を持った殺人鬼に部屋に閉じ込められるというサスペンスを、86分ワンカット(で撮ったように見せる編集)で、一気に駆け抜ける。ビビりなので普段ホラーやサスペンスは積極的には見ないのだが、監督と共通の友人ら──深谷陽、川崎タカオ、鮪オーケストラ、羽生生純、小出健(敬称略)に誘われ、ハンカチ握りしめて拝見した。
鑑賞後は、試写会に居合わせた宮崎吐夢さんもお誘いして、有楽町のガード下まで歩いて行き、もつ焼き「登運とん」で一杯。
2014年8月ニ日
ぼくがクラブカルチャーに疎いので知らないだけかもしれないが、DJ JET BARON(高野政所)氏は、インドネシアのダンスミュージックであるFUNKOTを見つけた瞬間のことを、どこかで語っているのだろうか? もし語っていないなら、ぼくが取材して「宝の鉱脈を発見したときの高揚感」を言葉にしたい。どこかの媒体で書かせてくれないものだろうか。
彼がFUNKOTを発見して、現地まで体験しに行った話も訊きたいけれど、ぼくがもっとも興味あるのは、“それ”を見つけた瞬間なのだ。推測するに、ネット(おもにYouTube?)で様々な国の最新の音楽を漁っていて、あるとき偶然耳にFUNKOTが飛び込んできたのではないか。そのときどんな感情を抱いたか? 世界が変わる瞬間が見えたのではないか? そんなことを聞き出したいのである。
FUNKOTだけでなく、他にも新しいカルチャーが生まれた瞬間、新しい技術を思いついた瞬間、誰も注目していない概念に気がついた瞬間、そういうものを取材していき、いつかは一冊の本にまとめたい。
2014年8月タ日
今月の『UOMO』誌で、犬山紙子が連載中のコラムにぼくのことを取り上げてくれた。犬山さんは文章だけでなく絵も描く人なので、似顔絵付きである。街角の似顔絵描きとは別に、プロの絵描きに描いてもらった似顔絵も集めているので、またひとつコレクションが増えた。
2014年8月シ日
今日からハードコアチョコレートのサイトにて、「ナスカジャン」の予約受付が始まった。皆さんにはぜひともたくさんの予約をお願いしたい。
これまでマニタ書房には店名のロゴがなかったのだけど、ナスカジャンの背中に店名を入れる関係で、友人のデザイナー侍功夫(@samurai_kung_fu)氏にロゴデザインを作ってもらった。コアチョコさん、月刊ムーさんにも負けないナイスなロゴだと思う。
※この日(正確には14日)こそが、10年後のいまでも新色がリリースされ続けているナスカジャンの歴史がスタートした日だと言える。つまり、毎年「肌寒みィでさァねえと君が言ったから八月十四日はナスカジャン記念日」なのである。目指せ280万着。
2014年8月ヨ日
米倉斉加年(まさかね)氏の訃報あり。彼のことはずいぶん長いこと斉加年(さかとし)と読むのだとばかり思っていた。もちろんいまはちゃんと読めるのだが。むしろ、有線などでKiroroの『長い間』が流れてきて「♪愛してる、まさかね~」という歌詞を耳にすると、必ず米倉斉加年の顔が浮かんでしまうようになった。
俳優としての彼のことは『男はつらいよ』の巡査さんや、モランボンのCMくらいでしか認識できていないが、その何倍も印象に残っているのは、角川文庫の『ドグラマグラ』に代表される装画家としての顔だった。