43 スカイツリーソングと店内撮影と本屋へ行こう‼︎

2015年9月マ日
 定期的に銀座・山野楽器の演歌売り場や、浅草・ヨーロー堂へ行って新譜チェックをする。これといって演歌が好きなわけでもない自分がなぜそんなところに行くかといえば、こういうCDを買うためだ。

 昔から日本人は新しい何かができたり、大規模な流行があったりすると、いつもそれをレコードにしてきた。東京タワーもオリンピックも、首都高速も新幹線も、パンダもエリマキトカゲも、みんなレコードになっている。それはCDの時代になっても変わらない。
 2012年にスカイツリーが完成した。「こりゃCDが出るな?」と睨んだぼくは、スカイツリーソングを集めるために都内のCDショップを巡回している。そして、そういう曲というのはだいたい演歌か音頭なので、上記したような店に行くと効率良く発見できるというわけだ。

 

2015年9月ニ日
 マニタ書房というか、とみさわ昭仁事務所としては1日あたりだいたいこれくらいの売上げがあれば生きていける……という目標額がある。ここで言う「売上げ」というのはマニタ書房の売上げだけでなく、その日に書いた原稿料との合計で達成できればOKだということ。だから店を休んだり、あるいは店を開けたのに売上げがゼロだったとしても、そのぶん原稿をたくさん書いて1日の売り上げ目標を達成できれば、とみさわ昭仁事務所的には問題ない。
 逆に、店を開けた途端にお客さんが続々来て、いきなりけっこうな額の売上げがあり、午前中に1日の目標額を達成したとすると、そのあとに書く原稿は余剰の儲けをゴンゴン生み出している感じがするので、とても気分は晴れやかだ。
 そう、今日こそまさにそういう日なのだった。

 

2015年9月タ日
 ときどきお客様から「あのぉ、店内の写真撮ってもいいですか?」と恐る恐る聞かれることががある。古書店に限らず、たいがいの店は店内撮影禁止ということが多いので、小声になる気持ちはわかる。
 でも、マニタ書房は店内撮影はまったく問題ナシ!! 気になる本があったら手に取って写真に撮り、「こんな変な本があったよ〜」と、どんどんSNSで拡散してほしい。その際には「神保町のマニタ書房で」と書いておくのもお忘れなく!

 

2015年9月シ日
 気がつけば、いま店内に三組ものお客様がいる。いつも閑古鳥が鳴いているマニタ書房にしては珍しいこともあるもんだ。

 

2015年9月ヨ日
 9月24日発売の『本屋へ行こう‼︎』(洋泉社ムック)に、先日マニタ書房の店内で収録・撮影した吉田豪さんとの対談が掲載されている。表紙は多部未華子さん。いつかマニタ書房にも来てくれないかな。
 豪さんとの対談、自分に都合のいいことをゲラで真っ赤に書き入れて、あとで「とみさわさんはいっぱい修正してましたよ!」と暴露されるのもおいしいのではないかと思ったが、古本屋って楽しいよね〜という話をしているだけなので、ほとんど訂正の赤を入れることはなかった。
 それより、校了したあとで「うちのタレント本コーナーを豪さんに評価してもらう」っていう企画を思いついたが、後の祭り。豪さんに「品揃えが全然ぬるいですよ、ダハハハ!」って言われたら、それはそれでまたおいしいよなあとも思った。