2016年7月マ日
永六輔さん逝去。マニタ書房に永六輔さんの本はあったかなと在庫を調べてみると、『終りのない旅』があった。この本は巻頭にバリ島の衣装を着て踊る永さんの写真が載っていて、それがたまらん味わいなのだった。


2016年7月ニ日
娘が16歳の誕生日を迎え、今夜は家でお誕生会をする。マニタ書房は店休日だけれど神保町には出かけて行って、東京堂書店と三省堂書店を回って娘のプレゼント用に本をしこたま買う。

『夏への扉/ロバート・A・ハインライン』
『そして誰もいなくなった/アガサ・クリスティ』
『アルジャーノンに花束を/ダニエル・キイス』
『人間椅子/江戸川乱歩』
『八つ墓村/横溝正史』
『時をかける少女/筒井康隆』
『喜嶋先生の静かな世界・森博嗣』
今回はおもにSFとミステリーの入り口にふさわしい本を見繕ってみたが、うちのお嬢さんはどちらへ転ぶことだろう。どっちでもなく、なんとなく「ホラー」へ転がっていくような予感もするのだが……。
2016年7月タ日
まずは『八つ墓村』から読み始めたお嬢さん、そろそろ三分の一くらいまで差し掛かっているところだが、すでに恐ろしくてたまらないのだという。そんな彼女に余計なアドバイスをする。
父「では、ここでいいことを教えましょう」
娘「……な、何でしょうか?」
父「この小説はね……」
娘「こ、この小説は……?」
父「……………………実話が元ネタです」
娘「ぎゃあぁーーーっ!!!!」
2016年7月シ日
3日間を費やし、福岡から熊本にかけて古本屋(おもにブックオフ)と中古レコード屋を巡るツアーに出発する。飛行機移動の行程は省略して、博多空港に到着。空港でレンタカーを借り、ツアーの始まりだ。
1軒目の「ブックオフ福岡粕屋店」で4冊購入。ブ「ックオフ熊本八代店」で本を4冊と7インチ2枚購入。「ハードオフ熊本宇土店」で本を4冊購入。「ブックオフ熊本田崎店」で2冊購入。「ブックオフ熊本琴平店」ではとくに買うものはなし。
ここからレコード屋にも寄り始め、「BEGINNERS RECORD」で7インチを3枚購入。お会計時に可愛い看板猫ちゃんに足をペロペロされるという悶絶プレイが付いてきた。

次に向かった「NASTY STREET RECORDS 1号店」はブラックミュージック専門のようで、ぼくが買えるものはなかった。「iNaDAY」ではサントラの7インチなど5枚ほど購入。
ぼくの旅は古本&中古レコード漁りと並行して、ご当地ラーメンの食べ歩きもこなしている。もちろん今回の福岡〜熊本ツアーも例外ではなく、熊本では宿題にしていた「紅蘭亭」の太平燕をやっと食べることができた。
一旦ホテルにチェクインし、当たりをつけておいた酒場に繰り出し、ほろ酔いになってからホテルに帰る前に夜食のラーメンを食べる。どこへ行くかはもう決めてあった。「桂花ラーメン 熊本本店」の太肉麺である。
極端に少食なぼくは、お酒を飲んだあとにラーメンを食べることは滅多にないのだが、桂花の本店はそんなぼくにも優しい。なんと通常の太肉麺(たーろーめん)の三分の二の量の「こたろう」というメニューがあるのだ。もちろん味は変わらない。これは少食の飲ン兵衛にはありがたいよね。
2016年7月ヨ日
福岡〜熊本ツアーの2日目。今日もまたレンタカーを駆ってあちこち回る。まずはブックオフ熊本健軍店で4冊購入。
ここで朝ごはん。もちろんご当地ラーメンだ。せっかく熊本まで来てるんだから熊本ラーメンの名店で食べたい。でも「こむらさき」などの東京にも支店があるような有名店ではおもしろくない。そこで、事前に熊本出身のとり・みきさんに「上京前に地元で常食していたラーメン屋を教えてちょ!」とお願いし、教えてもらっておいた「竜保ラーメン」をいただく。なんの変哲もない熊本ラーメンだけど、スープにかかっていたマー油がやたらと美味しかったなー。
さらに行程を進めて、「ブックオフ熊本渡鹿店」で7冊購入。「ブックオフ熊本くすのき店」で2冊購入。「ブックオフ熊本北部店」で1冊購入。
これで熊本での要件は終了。あとはふたたびクルマを飛ばして北上し、福岡へ戻ればいいだけなのだが、途中、西鉄久留米駅にちょっと寄り道する。密かに集めている「パンクじゃないのにピストルズ」のいい物件を写真におさめるためだ。
それは数年前、たまたまネットで見かけた。ご当地にある皮膚科・心療内科の「おか医院」が駅ホームに掲出している看板が、セックスピストルズのレコジャケのパロディになっているのである。
パンクと関係ないものにパンクアイコンの意匠が施されているものをぼくはちょこちょこ集めている。ネットで拾った画像だけは保存してあるが、どうせなら現地を訪れ、自ら写真撮って残しておきたい。

だが、駅前の駐車場にクルマを停め、わざわざ入場券を買い、ホームに上がってみて力が抜けた。すでに契約期間が終了したのか、目当ての看板は消え失せていた……。
長いことコレクター活動をしていると、こんなことは日常茶飯事だ。くよくよしていても仕方ない。すぐに撤収して先を目指すことにする。
「ブックオフ楽市街道くるめ店」で2冊購入。さらに「ブックオフ大野城市役所前店」で3冊購入。本日最後に訪問しようと思っていた「ブックオフ福岡板付店」はすでに閉業したあとだった。
福岡に到着。帰京の予定は明日だからもうクルマは使わないのでレンタカーは返却。ホテルでシャワーを浴びたらひとり夜の酒場へ……と言いたいところだが、今夜は地元の友人と飲む約束をしている。そう、先ごろ長く住んでいた中野から奥さんの実家がある福岡へ移住した掟ポルシェ氏と、現地で合流して飲むのである。

▲掟さんの真似をしてみるが、白目を剥くのは案外難しい。
2016年7月ボ日
福岡〜熊本ツアーの3日目。まずは博多から福北ゆたか線に乗って黒崎へ向かう。自称・古本乙女のカラサキアユミさんに教えてもらった巨大古書店「珍竹林」の閉店セールに闖入するためだ。店頭に置かれた「全品7割引」の看板には、上に「8割引」の紙が貼られている。

在庫が減って行くにつれ値引率を上げていくのはよくあること。ということはもういい本は残ってないのかな、と心配になったが、店内に足を踏みれて驚いた。なんという在庫の量!
2時間たっぷり時間を費やして16冊ほど購入。通常なら5〜6,000円は行くところ、8割引なのでこんなに買ってもたったの1,200円だった。まことにありがたい。
その後、ふたたび福岡に戻って中古レコードとCDの祭典「サマーカーニバル福岡編」に顔を出す。7インチ盤だけに集中して見ていき、ここでは11枚購入。こちらでも素晴らしい収穫がいくつも得られた。
というわけで、今回のツアーではレコ屋と一般古書店を別にして、ブックオフだけでも福岡と熊本の11支店を訪問したことになる。これによりトータル訪問数は517支店に到達。県単位で制覇したのは岩手、群馬、茨城、埼玉、千葉、東京、石川、山梨、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄の12都県となった。