とみさわ録

メルマ旬報の終刊に寄せて

既報の通り「水道橋博士のメルマ旬報」は、2022年9月末で終刊となります。それにともない、現在ぼくが連載中の「マニタ書房閉店日記」も、前号での更新(2012年8月 第6回「暴走族本とせんべろ古本トリオと委託販売」)をもって終了となります。今後は、とり…

これまで書いたり編集したりしてきたゲームの本

2022年3月5日から4月24日にかけて、小樽文学館で「雑誌・攻略本・同人誌ゲームの本 展」という展示があるという。見に行きたいね。でも北海道か。ちょっといまは行けない。仕事はあるのにお金はないし、北海道のすぐ上にある国は戦争をやってる。 ぼくはこれ…

新刊『勇者と戦車とモンスター』まもなく発売

12月20日にとみさわの新刊『勇者と戦車とモンスター 1978~2018 ☆ ぼくのゲーム40年史』が駒草出版より発売となります。そのプロモーションのひとつとして、本文中に登場する主な固有名詞をリストアップしてみました。これらがどのような文脈で登場するのか…

酒エッセイ「マニタ酒房」やってます

ぼくは2014年から2015年にかけて、セガ社が運営していた会員制SNS「it-tells」に酒エッセイ「酔ってるス」を連載していた。「it-tells」終了後、その酒エッセイが読まれない状態にあるのは惜しいので、当時の責任者に許可をいただき、多少の加筆訂正を加えた…

2020年に見た映画

今年見た映画(新旧問わず)を一覧にしてみた。全部で116本。いまは仕事で映画評などを書く機会がほとんどないので、あくまでも趣味で一年間に見た本数としては、まあまあ多い方だろう。 ぼくは劇場のスクリーンで映画を見ることにこだわらないし、コロナの…

さらば宅八郎

2020年12月3日 宅八郎の訃報を知った。ご家族の話ではどうやら8月に脳出血で倒れ、そのまま還らぬ人となったらしい。 彼はミニコミ『東京おとなクラブ』のスタッフだった人で、本名を矢野守啓という。ぼくは同時期に刊行されていた歌謡曲ミニコミ『よい子の…

ぼくのアメコミはどこから

2020年07月04日 ツイッターで「#あなたのアメコミはどこから」というハッシュタグがまわってきて、自分のアメコミへの興味は何から始まったのだろうか? と考えた。はい、嘘書いた。考えるまでもなく、1978年創刊の『月刊スーパーマン』であることはわかって…

特別公開『1978〜2008☆ぼくのゲーム30年史』第1回

昨日の『1978〜2008☆ぼくのゲーム30年史』の連載第0回「はじめに」の公開に続いて、今日は第1回「見返りのないおもしろさ」を公開します。 これは第1章「ゲームとの出会い」の、その1に相当する部分で、ぼくが初めてテレビゲームと出会ったときのことで…

特別公開『1978〜2008☆ぼくのゲーム30年史』第0回

現在、ぼくが「水道橋博士のメルマ旬報」に連載している『1978〜2008☆ぼくのゲーム30年史』は、タイトルが示すように、ぼくがテレビゲームと出会ってからの30年間を振り返る自分史です。現時点で第5回まで掲載されています。 誰が読んでもおもしろいものに…

どうでもいいことで生きていく

おかげさまで『無限の本棚』を出版して以来、各方面から取材、イベント出演、ラジオ出演などのお話をいただきまして、忙しい日々を送ってます。どうせすぐに波は引いていくだろうけど、とりあえず注目されてるうちが花なのよ、というわけで、時間の許すかぎ…

3/22新刊『無限の本棚』が出るむげ〜ん。

すっかり放置しっ放しで、たまに更新されたかと思えば宣伝ばかりになってしまっている当ブログ「蒐集原人」なのですが〜、凝りもせずまた宣伝のために更新するのです!とみさわ昭仁の書き下ろし新刊が、3月22日にアスペクトより刊行されます。タイトルは『無…

父との戦い

年が明け、1月7日に父が亡くなった。享年84。ずいぶん前に脳梗塞で倒れてから、とりあえず復活はしたものの、最近はかなり恍惚の人状態だったので、そろそろ秒読みだと覚悟はしていた。昼間、ひとりで風呂に入って湯船に浸かった途端に心不全を起こし、その…

去年は終わり! ようこそ今年!

毎度おなじみ、昨年を振り返るエントリーです。●執筆業 フリーライターとしては、大好きな『本の雑誌』に何度も登場させてもらったり、敬愛する北尾トロさんの『レポ』に参加させてもらったり、畑違いの文芸誌『群像』にエッセイを書いたり、いろいろおもし…

大阪ドサ回りツアーやります!

いつもトークライブはだいたい自分で企画してやることが多いんですが、今回は立て続けに2件、声をかけていただきました。それも大阪で! ただでさえ国内旅行が大好きなのに、仕事という名目で旅行ができるのは本当にしあわせ。古本屋を始めたってのも、その…

ひとりにしてくれ……

自分には“師匠”と思っている人物がふたりいる。ひとりはゲームフリークの社長、田尻智氏。単なるゲーム好きだったおれに、なぜゲームはおもしろいのか、ゲームは何によって出来ているのか、ゲームを作るとはどういうことなのか、さらにはゲームの具体的な作…

2013年後半のとみさわイベント情報まとめ

とみさわでっす!近頃、宣伝の更新ばっかりで、なかなか珍本ネタで更新できずにすみません!ネタは売るほど(マジで売るほど)あるんだけどさー、ただいま『蒐集原人4号』の編集・執筆に追われてるのと、本業のライター仕事&マニタ書房の店番&仕入れ旅行…

沖縄本島ブックオフ支店全制覇ツアー その10

牧志市場の一階には、近海で捕れたのであろう魚介類や、土地の野菜が売られている。さばいた豚肉の他に、でかい豚足、豚の顔までがゴロゴロと並べられているのは、いかにも沖縄らしい光景だ。で、どれでも可能ってことはないかもしれないが、ものによっては…

沖縄本島ブックオフ支店全制覇ツアー その9

さて、2月28日になった。最終日である。荷物をカートに詰め、ホテルをチェックアウトする。今回、片道3,900円という破格の航空運賃で沖縄へやって来たわけだが、宿泊代もそれに負けていない。とあるビジネスホテルの「1日3室限定・格安素泊まりプラン」っ…

沖縄本島ブックオフ支店全制覇ツアー その8

『ダイハード/ラストデイ』を見終えて劇場を出たときには、もう夜も遅くなっていた。ホテルへ帰る前にどこかで飲んでいきたいけど、いい店はないものか。とりあえず牧志駅で下車し、アッチコッチの店を覗きながら美栄橋方面へうろうろ歩いていく。なかなか「…

沖縄本島ブックオフ支店全制覇ツアー その7

ダム行って、ブックオフ2軒まわって、宅配便送って、レンタカー返却して、ホッとしたところでまだ昼めしを食ってなかったことに気がついた。よーし、肉だ、肉だ、ステーキ食うどー! 旭橋駅から徒歩5分、1953年創業の老舗「ジャッキー ステーキハウス」で…

沖縄本島ブックオフ支店全制覇ツアー その6

さて、ダム見学を終えて、初の沖縄ダムカードも手に入れて、山を下りる。まだ雨はやんではいない。那覇方面へ粛々とクルマを走らせてたどり着いたのが、沖縄では5軒目となるブックオフ「具志川店」。ここで6冊を購入。ここでも、ちょっと大物の収穫があっ…

沖縄本島ブックオフ支店全制覇ツアー その5

二日目の夜も開け、ただいま2月27日の朝。朝ごはんは、ゆんべ飲んでたハイウェイ食堂(24時間営業)へ行き、ぱっと目についたソーキそば定食をいただくことにする。平打ち麺のソーきそばに、マグロの刺身、ハムエッグならぬスパムエッグがついてくる。出てき…

沖縄本島ブックオフ支店全制覇ツアー その4

ここでまた一旦ホテルに戻って、少しだけ仕事をする。そうして日が暮れたらふたたびお出掛けだ。牧志にある桜坂劇場という映画館で、園子温監督の『希望の国』を見るのだ。おれはわかりやすく奇人ぶろうとして「ブックオフのためだけに沖縄まで来た!」とか…

沖縄本島ブックオフ支店全制覇ツアー その3

ホテルに帰ってシャワーを浴びた。パンツも履き替えた(深い意味はない)。まずは国際通りでもぶらついてみよう。ホテルを出て美栄橋駅からゆいレールに乗り、ひと駅となりの県庁前駅で降りる(これは後半になってから気づいたことだが、ゆいレールは駅間が…

沖縄本島ブックオフ支店全制覇ツアー その2

そして夜が明けて、沖縄で迎える初めての朝!どんより曇ってまーす。でもいいよ。あったかいからね。2月なのに薄着で行動できるのはありがたい。それに、いつもは1日に10軒まわったりするのに比べれば、今回は正味3日で6軒まわるだけで、しかも、夕べの…

沖縄本島ブックオフ支店全制覇ツアー その1

昨年マレーシアへ行ったときに初めてLCCというものを利用して、「飛行機ってこんなに安く乗れるんだ!」と驚かされ、それ以来、ことあるごとにLCC(とくにお気に入りのAir Asia)のサイトをチェックする癖がついた。LCCは格安航空会社というぐらいだから通常…

名古屋市内ブックオフ支店全制覇ツアー その9

ここまでに買った本の冊数をかぞえてみたら、120冊(ブックオフ14軒)だった。そしてこれから名古屋古書会館でおこなわれる古書市に顔を出し、さらにブックオフも3軒まわるので、このままで行けば札幌での119冊購入は間違いなく上回ることになるだろう。つ…

名古屋市内ブックオフ支店全制覇ツアー その8

高級ホテルにでも泊まるならともかく、安いビジネスホテルの朝食なんて味気ないものだ。だから、一人旅でホテルに宿泊するときは、必ず“素泊まり”にする。食事を摂るときは外へ出る。そうすることで、土地の名物や、おいしいもの、変わったものを食べる機会…

名古屋市内ブックオフ支店全制覇ツアー その7

この件だけで更新1回分かよ! と笑われそうだけど、まあ、とにかくこれを見てちょうだい。長いあいだ夢に見た「味仙」の台湾ラーメン!この味仙(みせん)という店は、名古屋市内に支店展開している中国台湾料理屋で、台湾ラーメンはその名物だ。これが食べ…

名古屋市内ブックオフ支店全制覇ツアー その6

今回、名古屋に来たのはもちろん市内のブックオフを制覇することだけど、それ以外にも秘密のミッションをふたつ抱えてきた。そのひとつが、名古屋の大衆酒場の中でも老舗中の老舗といわれる「大甚本店」を訪問することだ。創業が明治40年というから、今年で1…