毎度おなじみ、昨年を振り返るエントリーです。
●執筆業
フリーライターとしては、大好きな『本の雑誌』に何度も登場させてもらったり、敬愛する北尾トロさんの『レポ』に参加させてもらったり、畑違いの文芸誌『群像』にエッセイを書いたり、いろいろおもしろい仕事ができた年だった。『BRUTUS』のコレクター特集では、ハーブ&ドロシーのドロシーさんと立花隆さんに挟まれてエッセイを書くことになるという幸運にも恵まれた。
自著は一冊も出せなかったが、自費で作っている『蒐集原人』の第5号を出すことはできた。それと、ゲームフリーク時代の盟友・杉森建の初のイラスト集『杉森建の仕事』を作る手伝いができたのもうれしかったな。社員編集者だったときに企画しながら、結局、刊行するまでに至らなかった『クインティ』の書籍化も、このイラスト集の中で実現できた。
連載というか、レギュラー仕事は「古本珍生相談」「古本三角ベース」「one,two,three!」の3本をやっていて、その他に12月からセガが運営するコミュニティサイト「it-tells」内で、酒に関するエッセイの「酔ってるス」がスタートした。これは週刊連載だけど、約30年飲み続けてくるなかで考えたアレやコレやを吐き出す場なので、当分はネタに困らないだろう。単行本にしてくれる版元さんは常に募集中。
●ゲーム制作業
某社でなんとなーく進めているが、まだ何も言える段階ではない。
●イベント出演業
昨年出演したイベントは、全部で16本。いろいろやったなー。
- 04/09 DOMMUNEヤバ歌謡特集へのゲスト出演
- 05/05 第18回文学フリマ@東京流通センター
- 05/31 ジャンクの花園in関西@ロフトプラスワン・ウエスト
- 06/01 蒐集100万年大阪@ロフトプラスワン・ウエスト
- 06/22 DJ14人全員異ジャンル30分一本勝負@Bar Shifty
- 07/20 セガJOYJOYナイト@阿佐ヶ谷ロフトA
- 07/22 昭和歌謡祭〜シャワランビューティ@荒木町・鯨人
- 10/15 DJ泣かせの名曲ナイト
- 10/24 マンガ家たちの岩手ボランティアツアー
- 11/02 マニタ書房3周年パーティー
- 11/05 たのしいたべもの@なんば紅鶴
- 11/14 Ingressトークライブ@お台場カルチャーカルチャー
- 11/24 第19回文学フリマ@東京流通センター
- 12/10 デコナイト@高円寺薬酒Bar
- 12/20 CLUB HOLLYWOOD@高円寺薬酒Bar
- 12/21 帰ってきた!セガJOYJOYナイト2@阿佐ヶ谷ロフトA
まさかのDOMMUNE出演に自分でも驚いたし、大阪から度々イベントに呼んでもらえるようになったのはありがたかった。
DJに関しては始めたばかりで未熟極まりないものだけど、これから出番をどんどん増やして、もっとお客さんに楽しんでもらえるようになりたい。
●古本屋業
前半は相変わらずの「いつ開いてるかよくわかんないわがまま営業」をしていたんだけど、後半になって突然「このままじゃいけない!!」と思い直しましてー、わりとちゃんと店を開けるようにした。おかげで、売上げも少しは上昇してきた感じ。
実際は、原稿依頼が増えたことで必然的に店(=事務所)に籠っている時間が長くなり、ついでに店を開けるようになった、ということなのね。以前は締め切りがあるときはお客さんの相手をしたくないので店を閉めたりしていたけど、最近は古本屋家業にも慣れてきて、お客さんがいるときでも原稿を書けるようになってきた、というのも大きいかな。
●ブックオフめぐり
年頭に掲げた「450店舗踏破」という目標は、昨年の9月10日に「ブックオフPLUS大宮ラクーン」を訪問した時点で達成。その後、11月13日に訪問した横浜ビブレ店で453店となり、自己記録を更新している。来年は「500店舗突破!」……と言いたいところだが、これはさすがに無理だろうな。
●その他
仕事以外で昨年とくに印象深かったのは、30年来のファンであるダニー・エルフマンの歌声を生で聴けたこと。事務所にDJシステムを揃えたこと。天久聖一さんと知り合えたこと。などなどあるが、いちばんエキサイティングだったのは、もうこれしか考えられない。
■2014-08-15 第三のスカジャン「ナスカジャン」いよいよ発売!
なにしろ14年前から形にするのを思い描いていたからね。それが実現できただけでも最高の年だった。おかげ様でたくさんの方にご購入いただき、現在、ほぼ完売。追加生産するのか、第2弾的な何かを作るのか、まだ何も決まってない。でも、何かまたびっくりするようなことはやりたいな。
今年は、小さいもの、大きいもの、すでにいくつか決まっている仕事はいくつかあるけれど、それもまだどうなるかはわからない。とりあえず、目の前のものからコツコツやっていこうかと。
では、本年もとみさわ昭仁とマニタ書房を、どうぞよろしくお願いします。