2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

私の彼は赤道直下

最初は『女房はドーベルマン』と並べたかっただけなんだ。「配偶者は意外なものシリーズ」ってのができるんじゃないかと思ってさ。その程度の理由で買った。私の夫はマサイ戦士作者: 永松真紀出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/12メディア: 単行本 クリッ…

集めるも八卦、集めないも八卦

自分がひとを好きになる基準というのがよくわからない。いや、自分の中ではあまり迷うことなく、見た瞬間に「あっ、こういうひと好き!」と決めて、そのひとの書いた本を買ったりするわけだが、じゃあ、その好きになるときと、そうでないときの境目は? と問…

メシアの肖像

http://mousouteki.blog53.fc2.com/blog-entry-7364.html アニソン、ニコ動がキッカケで平沢進を知ったニワカ新参がP-MODEL古参組と壮絶なバトルを繰り広げている。ライブではアニヲタが空気読めずにヲタ芸や大合唱するもんだからそりゃもう酷いもんさ。 こ…

知らないひとの自伝はたのしい

どこの支店でもブックオフの「105円コーナー」は、本のサイズによってだいたい次の3つに分類されている(マンガは除く)。 文庫 おそらくこれがいちばん在庫の数が多い。 新書 ノベルスも含むが、案外と在庫数は少なかったりする。 単行本 四六判からA5判…

殿下 on the コモド

皇室本はおいそれと手を出しにくいジャンルだ。というか、そもそも皇室を扱った本に“おもしろさ”なんかを求める方が間違ってるわけだが、この本は見つけた瞬間、口に含んでいた日本酒を盛大に噴いた(抜き身の日本刀に)。秋篠宮さま作者: 江森敬治出版社/メ…

すごい絵のレコジャケの世界(銀河編)

とにかく見ていただきたい(サービスでいつもより大きく)。 なんだろうこれ。不思議なレコードだね。誤解しないでちょうだいよ。どこにも『銀河なんとか』なんて書いてないし、『9』が3つ書かれていたりもしない。スリーナイン号っていう夢の乗り物のイメ…

すごい絵のレコジャケの世界(見本編)

すごい絵(ヘタウマとは言いたくない)のレコジャケ収集というのは、なかなか過酷なコレクションである。そもそも意図して作られているものではなくて、様々な事情が重なり合ったときに仕方なく生まれてしまうものだから、この世に存在する数自体が多くない…

すごい絵のレコジャケの世界(東大編)

レコジャケってのはそのレコードの顔であるからして、普通なら関係スタッフが知恵を出し合って、最高のものを制作しようとする。ほとんどの場合は歌手自身の姿を魅力的にとらえた写真が使われるものだが、ときには内容に合わせた写真やイラストレーションを…

ステキなトリミング

先日、ブックオフでこんな表紙の本をみつけた。タケノコ大臣奮戦記―温かい心を持った厚生労働政策を求めて作者: 坂口力出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2004/05メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (3件) を見るわぉ! と思ったけど、…

すごい絵のレコジャケの世界(入門編)

ライターの田幸和歌子さんがeXciteニュース(2005.4.19)に書かれた「八代亜紀は昔、しりあがり寿だった!?」というコラムは、雨上がりで道がぬかるんでいてなかなか歩きにくいところへズボッと足を突っ込んでいる感じがして、とてもいい記事だと思う。まだの…

電車と列車

今日も2つの「半顔」をめっけた。まずひとつめはこれ。電車男 舞台版 [DVD]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2005/12/22メディア: DVD クリック: 41回この商品を含むブログ (26件) を見るいいねー。オタクで冴えないボクと、モテるために変身した…

燃える野望と冷めたトカゲの目

ヒマさえあればあっちこっちの古本屋を巡って、いろんなテーマで本を集めているおれが、数あるテーマの中でもとくに収集に力を入れているのが「短期間に巨万の富を築いた素晴らしい起業家の方々がお書きになられた本」だ。せっかく怒られないようにおれが言…

なんともいえない人相のひとたち

またまた発見! 半分の顔と顔。 千原兄弟のDVD2枚と、チハラトーク #1 [DVD]出版社/メーカー: よしもとアール・アンド・シー発売日: 2008/01/16メディア: DVD購入: 2人 クリック: 29回この商品を含むブログ (28件) を見るチハラトーク♯2 [DVD]出版社/メーカ…

素晴らしきかな勲章人生

嶋村光夫、という名前をご存じだろうか。帝国ホテルを皮切りに数々の有名ホテルを経て、最後はロイヤルパークホテルの総料理長まで勤め上げ、昭和天皇の晩餐にも腕をふるったことがあるという凄腕のシェフである。背表紙に『素晴らしきかな料理人生』と書か…

105円の棚がおれを呼んでいる

三浦さんが自殺しちゃったのは、もしかしておれがこんな記事を書いたせいじゃないだろうか? と、よくわかんないけど責任を感じたりしています。忘れられたはずの本をほじくり出してゴメンよ、三浦さん! と、故人のご冥福を祈りながら会社帰りに地元のブッ…

売れろ、コレクション本!

古本コレクター系ブログとして、ひそかにライバル視しているahoaho-expoが本になったよ。全国の書店にまんべんなく並ぶタイプの本ではないので、週末にでも三省堂か紀伊國屋書店あたりに出掛けて買おうかな……と思ってたら、あっさり職場の近くの文教堂で買え…

ブクオフいっちゃえ!

ホストの姿が変わりはじめたのはいつからだろう。伏見直樹さんとか愛田武さん(大好きなひとたちなので敬称略さず!)が最前線で活躍されていた頃は、ホスト(もしくはジゴロ)と呼ばれる方々はあきらかに普通の男とは姿形が違っていた。なんというかなー、…

おしゃれな男のハンドブック

『秘書の口説き方/エルンスト・ヘーゲン著 大塚ひろ子訳』(山手書房新社) 銀座の古本屋だったかな、たしか600円ぐらい。タイトルも表紙写真も素晴らしい。『女医マヤのセクシー心理学』のときは、せっかくタイトルがいいのに表紙が魅力的じゃなくて買うに…

マンガを入れた意味はあるのか?

つい先頃、講談社ブルーバックスの新刊『マンガ 物理に強くなる』を読んだ(これは新刊で買ったよ!)。関口先生の原作がわかりやすいこともあるんだろうけど、それ以上に鈴木みそ先生のマンガによる筋運びが絶妙なので、物理の苦手なおれでもすいすい読めて…

カミングアウトの境界

オカマ……ではなくて、その“一歩手前”のような存在には、昔から妙に惹かれる。いまはテレビをつけると、はるな愛とかIKKOとかマツコデラックスとかクリス松村とかKABAちゃんとかミッツマングローブとか楽しんごとか尾木ママとかアレとかコレとか、い…

珍獣ブームは珍レコードを生む

ちょっと変わった生態の動物が世間をにぎわせたりすると、日本ではあっという間にブームとなる。そして、そのブームがそろそろ下火になろうかという頃合いに、たいていレコードが作られる。ブームのピークではなくて、ちょっと乗り遅れてる感じが味わい深く…

こんなんじゃ塗れねーんだよ!

Nintendo DS用の『男たちの塗り絵DS タミヤボックスアート編』があまりにもヘボ仕様すぎてびっくりするほど塗れないので、ウガウガ言いながら中古ソフト屋に叩き売ったおれなのだが、懲りずにこんな本を買っちゃった(珍しく新刊を定価で)。日本一やさし…

古本買いを可視化する

ブックオフで本を買うと、裏面に値札シールが貼ってある。これはもちろん剥がさなくちゃなんない。ブッカー(=ブックオフに通う人。ブックオファーにしょうかと思ったけど語感がよくないのでこっちにした。ブッカーT・ジョーンズみたいでかっこいい)の皆…

首に縄をつけているのはどっちだ

みんなサッチー(野村沙知代)のこと嫌い? おれは好きなんだけどな。むしろミッチー(浅香光代)はうちのオフクロに似てるから苦手なんだ。そんなことはどうでもいいか。刊行されたときに新聞広告で見て、その良すぎるタイトルに惹かれて読んでみたかったん…

フリンジは男の振り袖

尊敬するアーチストとして昔から著書も愛読してきた横尾忠則の、はじめて読書目的ではなくコレクションとして買ったのがこの本。 『芸術は恋愛だ/横尾忠則』(PHP研究所)お茶目だよなー。そもそもおれはエルビスが好きでね。いや、ちがう。エルビス本人と…

中古盤から出てくるお宝写真(その2)

『モーニングラブ/水木豪&ウルフ』とにかく、おれはこの水木豪&ウルフというバンドが好きでね。覆面歌手のレコードを集めるようになったキッカケも、このバンドに惚れ込んだからなんだ。あ、ここに載せたジャケ写では小さくて見えないかもしれないね。男…

中古盤から出てくるお宝写真(その1)

家でレコード整理をしていたら、すごく久しぶりにこれが出てきた。 『お前がまぶしすぎて/矢吹薫』 日本のリーゼントっていうのは、アメリカの『ウェストサイド物語』的なテディボーイズ(テッズ)文化とはちょっと違う方向へ奇形化して発展してきたもので…

自腹でルポルタージュ

何かひとつのテーマを決めず、思いつくまま、気の向くまま、唯一のルール「自分がおもしろいと感じたもの」という基準にだけ従ってコレクション活動をするのは、本当に楽しい。空振りする日も多いけど、ごくたまに「なんでこんなものが存在するわけ?」って…

新ジャンル“ラーメンエロス”

ラーメンは、食べるのも大好きだけど、それよりも、古本屋でラーメン本を見つけると無条件で買ってしまう。といっても、ここで言う「ラーメン本」というのは美味しいラーメンのガイドブックではなくて、ラーメン屋さんが出版した本、だ。どういう理由かはわ…

真鍮はマニアの黄金

かつて、ジッポーを集めてた頃にね、Mさんというコレクター仲間がいたんだ。このひとは、ジッポーが好きなだけじゃなくて、鉄道模型なんかも大好きなひとだったのね。ジッポーというアイテムへの関わり方は、「ミリタリーグッズの一環として」とか、「ハー…