付加価値は自分で漬ける

おいた

おいた

今日は昼休みに鼠先輩の2曲目『おいた』を買いにTSUTAYAへ行ったんだけど、現物を見て買うのをやめた。だって初回限定DVD付き1500円なんてのしか置いてないんだもん。DVDいらないっつーの。最近のCDって商品単価上げようとしてか、DVDだのリミックスだのカラオケだのいろいろオマケが付いてるけど、そんなのいらないよ。おれは鼠先輩のマニアになりたいわけじゃないからね。余計な付加価値の付いた初回盤にお金を払うぐらいなら、安い通常盤にしておいて、浮いたお金でジェロも買うとかするほうが有意義……のような気がするよ。

ところで、「鼠先輩は狙いが見え過ぎてダメ」って思う人もいるみたいだね。たしかに先輩自身もあのプロジェクトを“シャレでやってる”ようなところはある。でも、長いこと珍レコ蒐集やってると、そんなのどうでもよくなるんだ。「これはちょっとなー」と思って買うのを躊躇したものが、後々重要アイテムに化けて後悔したっていう経験もいっぱいしてきてるからね。だから、気になったものはとりあえず押さえておく。

それで、まだ5年ぐらいしか経ってないうちは「やっぱり失敗したかも?」なんて不安になったりするんだけど、これが10年、20年経ってくると腐敗が進んでいい味になってくるんだな。それがこの趣味の醍醐味でもあるわけで。結局、レコードでも本でもビデオでも、買うときに見るのは「いまどうなのか」ではなくて、「将来どうなりそうなのか」ってことになる。だから、最初から付加価値が付けられているのなんて邪魔なだけなんだ。梅干し漬けるのに梅干し買ってくる奴はいないでしょ。ただの梅の実を買ってきて自分で漬けるからこそおいしい梅干しが出来るし、楽しいと思うんだ。ようするにそういう話。

で、結局『おいた』は、初回版が市場から消えた頃に通常盤(1000円)を買うことにします。

※10/16 追記:amazonで通常盤を買いました。ジェロは買ってません。