メシアの肖像

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アニソン、ニコ動がキッカケで平沢進を知ったニワカ新参がP-MODEL古参組と壮絶なバトルを繰り広げている。ライブではアニヲタが空気読めずにヲタ芸や大合唱するもんだからそりゃもう酷いもんさ。

これは笑った。アニメ&ネット方面から若いファンが流入してきているのは知ってたけど、まさかこんなことになっていようとは。デビュー当時のP-MODELはテクノというよりもパンク的な要素の強いバンドだったから、そこに共感を覚えていたファンーーすなわち古参組が、アニヲタ系の新参ファンに嫌悪を感じるのはわからなくもない。

でもなー、そんなのどっちでもいいじゃん! と、いちばん思ってるのは平沢進氏本人だと思うな。だって平沢氏はパンクだ、テクノだ、アニメだ、ヲタだ、と言われるずーっと昔から「プログレッシブ」なひとだったから。常に先進的であり、前衛的であろうとする孤高のひとだったから。

その証拠をお見せしよう。


「1975年 東京デザイナー学院の卒業制作作品集」

このパンフレットに生徒たちの卒業制作がずらりと載っているのだが、なかでも注目すべきは、室内装飾デザイン科を優秀な成績で卒業した、ある学生の作品だ。



Hall for Tangerine dream〈胎内から宇宙意識への回帰〉

素晴らしい。哲学と、想像力と、表現技術が見事に融合して、夢の音響空間を創造しているではないか。若干21歳にしてこれほどの作品を作り上げた生徒さんとは、いったいどんな人物だろうか。

さあ、パンクな者よ、テクノな者よ、そしてヲタクな者共よ、救世主の肖像をここに掲げてみせるから、もう喧嘩はおやめ。