第1回 東京コレクターズカードショーのお知らせ

はっきり言って、いま、スポーツカードのコレクター人口はかなり減っている。かく言うおれ自身も、2005年を最後にMLBカードの世界から身を引いてしまった。他にもカードへの情熱を失った人達は何人もいる。コレクターが減っていった背景には様々な事情があるのだが、それを述べるのは今回の趣旨ではないので割愛する。

コレクターの減少と連動して、カードショー(カードの即売・交換イベント)が開催される頻度も、この数年でかなり減ってきた。ついこのあいだも、あるショップが主宰していた毎月恒例のカードショーが打ち切りとなってしまった。それにともない、店自体も業務を縮小した。他にも閉店した店は多い。コレクターをやめたおれが言うのもなんだが、とても切ない。

スポーツカードというのは、別名「トレーディングカード」というくらいで、同じ趣味の仲間とカードを交換し合ってコレクションを充実させていくホビーである。だから、コレクター同士が出会えるショップや、カードショーという“場”の存在はとても重要だ。いまはネット上でも交換のやり取りはできるが、やはり実際に会って、カードを見せ合い、様々な駆け引きをしながら、取り替えっこをする、そうした楽しさに“ネット”がかなうはずもない。

ショップの閉店については、商売上の事情もあるだろう。だが、せめて、カードショーだけはなんとかならないものか。カードコレクターにとって、カードショーすらなくなってしまったら、この趣味は行き詰まってしまうのだ。

というわけで前置きが長くなったが、数人のコレクターが立ち上がって、コレクター主導によるカードショーを開催することになった。急な告知で申し訳ないが、開催は明日2月28日(日曜)。池袋の駅前にある「アットビジネスセンター」というところ。


会場の詳しい位置などはこちらに詳しい。

これまでのカードショーは、カードメーカーやショップが主体となって開催されてきた。だからどうしても「商売」の側面が強かったが、一方で人気のスポーツ選手やアイドルをゲストに呼んだりするなどして、イベントとしての盛り上がりは大きかった。それに対して、今回の東京コレクターズカードショーは、タイトルが示すようにあくまでもコレクター主導のカードショーだ。ほとんど予算がないので、派手なゲストなどは来ない。だが、コレクターがコレクターのためにカードイベントを開催することの意義はとてつもなく大きい。

このイベントが、今後ふたたびの市場の拡大につながっていくかどうかは、まだわからない。けれど、トレーディングカードというホビーが次のステップへ向かいはじめた、その第一歩であることは間違いない。だから、おれも協力することにした。現在、手元に残っているのは過去のコレクションの残りでしかないが、90年代のチープインサート*1ならたくさんある。出店者の多様性はカードショーを確実に楽しくするから、こんなブースもあっていいだろう。枯れ木も山の賑わいだ。

冷やかしでもいいから遊びにきてください。ひとりでも多くの方の参加をお待ちしています。

*1:コレクターにしかわからない用語だけど、コレクター以外のひとが知る必要もないのでメンドクサイから説明しません!