珍獣ブームは珍レコードを生む

ちょっと変わった生態の動物が世間をにぎわせたりすると、日本ではあっという間にブームとなる。そして、そのブームがそろそろ下火になろうかという頃合いに、たいていレコードが作られる。ブームのピークではなくて、ちょっと乗り遅れてる感じが味わい深くていいのだ。
おれは昔からそういうのが好きでね、珍獣のレコードは出来るかぎり買い集めるようにしている。糸井重里が作詞したエリマキトカゲの唄とか、尾崎亜美が変名で歌ったウーパールーパーの唄とか、島崎俊郎が狂気を封印して児童向けに出したカルガモの唄とか、この分野には名盤(なのか?)が多いんだよ。

『タマちゃんが来た夏/風の子』(TECD-6487)
手抜きっぽいイラストのジャケがちょっと残念だけど、ブックオフ綾瀬店の105円コーナーで見つけたので速攻で買った。CDさえも105円で買えるっていうんだから、ホント、たまんないですよねー(清水國明の口調で)。
肝心の唄は……まあ、なんだな。ジャケ裏にある歌手のプロフィールに、現在ボイストレーニング中でただいま歌手の卵として修行中、なんて書いてあるぐらいだから、推して知るべし。それより、オマケとして日本折紙教会の青木良先生考案による「タマちゃん折り紙」の折り方がついてるということのほうが、ある種のひとには興味を惹くのかもしれない。