ブクオフいっちゃえ!

ホストの姿が変わりはじめたのはいつからだろう。伏見直樹さんとか愛田武さん(大好きなひとたちなので敬称略さず!)が最前線で活躍されていた頃は、ホスト(もしくはジゴロ)と呼ばれる方々はあきらかに普通の男とは姿形が違っていた。なんというかなー、この世のものではないオーラがあったんだよね。ハンサムなひとがホストになるっていうんじゃなくて、単なるハンサムを越えたオウサム*1じゃないとホストにはなれない、みたいなね。
ところが、最近のホストにはそういうものが感じられないんだな。コンビニ行くとホスト専用雑誌とかあって、過剰なものが好きなおれはよく立ち読みするんだけど、めくれどめくれど出てくるホストがみんな普通にハンサムで同じ顔してるんだよ。スーツも同じ、ポーズも同じ、ヘアスタイルさえも全員揃ってジャガージュン市。まあね、そんなことを47歳のおっさんがボヤいたところで彼らには関係ないだろうけど、一抹の淋しさはあるんだなあ。
で、いまのようなレプリカント淡白ホスト時代になる前、ホストがまだまだ脂ギッシュナイトだった時代の最後の生き残りが、カリスマホスト零士さんじゃないかと思うわけだ。

『ガブガブいっちゃえ!/零士』(三天書房)
いい色してるねえ。この本はタイトルも素晴らしいし、表紙がまたそれを上回る良さ。どう考えてもカメハメ波出てるよね。ホストの本はこうでなくっちゃ。
実はこの本、存在を知ったときにはすでに書店から消えていて、ブックオフでもなかなか出会えずに長いあいだ探していたんだ。いつだったかミキジさんがこの本を紹介してるのを見て、「先越された!」って悔しかったねえ。だけど、先日、コレクターの友人と飯田橋→早稲田→高田馬場高田馬場北→目白と都内のブックオフを5軒まわるツアーをやったときに、目白で解散してからの帰宅途中、ふと何かの予感がしたのでひとり途中下車して代々木店をのぞいたら、105円コーナーでこの本がおれに買われるのを待ってたのさ。もちろん表紙と同じガブガブポーズでレジに差し出したよ!

*1:awesome=凄まじい