古本カフェとロックバー

昨日は、旧知の編集者に誘われて学芸大学の古書店「古本GALLERY673 ひらいし」へ行ってきた。

http://lib.blog.ocn.ne.jp/leda/2009/08/gallery673_54d3.html
店内の雰囲気は↑こちらのブログの記事がよく伝えてくれています。

ここは、オーナーの平石さんが、自身の蔵書8000冊を3階建ての店舗にずらりと並べた店。かなり狭いけれど、元が個人のコレクションだから品揃えが特徴的で、まるでビブリオマニアの家を覗き見ているようなたのしさがある。おまけに1階はカフェ&バーにもなっているので、買った本を読みながらビールを飲んだりもできる。つーか、本を買わなくても、ズラリと並んだ本の背を見ながら酔えるっていうのは、至福のひとときだよねえ。

毎週木曜日は電撃ネットワークギュウゾウさんが店番をしていて、もちろん昨日もいらっしゃった。ギュウゾウさんって、格闘技に詳しいのは知ってたけど、飲みながらいろいろ話を聞いていたら、落語にもけっこう造詣が深いようだった。まあ考えてみればギュウゾウさん自身も本業は芸人さん(パフォーマー)だもんな。

ブックオフ慣れしているおれは、こういう“本の価値を知っているオーナーが適正な値付けをした店”ではそうそう買い物をすることはないのだけど、大好きな深沢七郎のまだ持ってない本が定価の半額だったので購入させていただいた。


いい表紙でしょう? この乳写真は、本の下半分を覆っている帯にしか印刷されていないので、帯なしだと本の価値が半減するのだ(おれ的に)。

そのあと知人とは渋谷で別れて、自分はひとりでセンター街の突き当たりにあるBar Issheeへ。ここは友達のいっしーさんがやってる店。彼がこの店を開業した2008年1月はおれが断酒をしていた時期なので、これまでまだ一度も来たことがなかったのだ。だから昨夜が初訪問となった。

無類の音楽好きのいっしーさんらしく、店ではしょっちゅう誰かしらのライブをやっている。夕べは「OKIDOKI」というインプロビゼーション・トリオの日だった。

メンバーはGuitar 臼井康浩(渋さ知らズオーケストラ他)、A.sax 多田葉子(梅津和時バンド他)、Tuba 関島岳郎(栗コーダーカルテット他)という、実はけっこう豪華なメンバー。2年半ぶりのバーボンを飲みながら聴く即興演奏は、不思議な酩酊感を持って耳に響く。

2曲目の途中、ギターの臼井さんがストラトのボディ裏にあるトレモロ用のスプリングを弾いてたのに笑った。