文学フリマで一緒にブースを出す謎の少女作家、そよ風みかん先生の本『ぶっくらんど』の編集に追われている。ただし、先生の悪筆な原稿をそのまま載せたのでは誰も読めない本になってしまう。そこで、いったん原稿をスキャンして画像データをWordにレイアウトし、書き文字はテキストに起こして欄外などに添えてやる。そうやって出来たものを出力して版下にするのだ。
いちおう巻頭カラー漫画、短編小説、四コマ漫画は脱稿した。間違い探しクイズはもう少しで原稿が上がるところ。創作意欲に燃える先生は「クッキングコーナーもいれたいー!」と言っておられるが、テレビでケロロ軍曹を見たり、宿題やったり、なわとびの練習したり、いろいろとお忙しい方なので、「クッキングコーナー」は原稿を落とされるかもしれない。
頒布価格は100円。文フリ会場限定。売れ残ったら不憫なので10部ぐらいあればいいかと思ってるのだが、当日来られる友人知人で「ぜひ欲しい!」という人には、ブースに並べる10部とは別に用意しておくので、コメントでもブクマでもその旨書いといてください。
というわけで、11月に見た映画のまとめ。
- アマルフィ 女神の報酬(11/01 三軒茶屋シネマ)
- 劔岳 点の記(11/01 三軒茶屋シネマ)
- 与太郎戦記(11/02 浅草新劇場)
- 浅草新劇場ったらその筋では有名なハッテン場だが、この映画見たさに突入。アナルは無事防衛。
- 続・東京流れ者(11/02 三軒茶屋シネマ)
- 影狩り ほえろ大砲(11/02 三軒茶屋シネマ)
- 母なる証明(11/02 新宿バルト9)
- ポン・ジュノ新作にして、すごい大傑作。緻密な脚本と、まったく隙のない画作りに陶酔。
- 母が最後に選んだ行動を示すラストショットを観たあと、しばらく席を立てなかった。
- 暴動・島根刑務所(11/04 DVDレンタル)
- 脱走して犬屋に匿われながらも犬の交尾を見ているうち自分も発情して女を押し倒す松方弘樹。
- アンヴィル 〜夢を諦めきれない男たち〜(11/04 吉祥寺バウスシアター)
- 泣けた。学生時代にバイトしてた割烹料理屋の社長の安蒜(あんびる)さんはお元気だろうか。
- ワルキューレ(11/05 DVDレンタル)
- 失敗することがわかっている作戦を見せられる居心地のわるさよ。
- レイザーバック(11/05 VHS)
- MTV出身監督ならではの「映像だけの映画」と言われるが、いま見ると画作りも古くさい。
- 西風(11/06 お茶の水アテネフランセ 万田邦敏の“過視の100と不過視の100”)
- 1977年、18分作品。映画の世界を女の子が行ったり来たり。若き日の黒沢清も出演。
- 四つ数えろ(11/06 お茶の水アテネフランセ 万田邦敏の“過視の100と不過視の100”)
- 1978年、30分作品。ヌーベルバーグを知らない子供たち、によるヌーベルバーグ。
- SCHOOL SOUNDS(11/06 お茶の水アテネフランセ 万田邦敏の“過視の100と不過視の100”)
- 1978年、30分作品。万田、黒沢、田山秀之によるパロディアス・ユニティの監督作品。
- トラック野郎 突撃一番星(11/07 DVDレンタル)
- シリーズ第7弾。原田美枝子の殺人的な可愛さにクラクラする。
- スペル(Drag Me To Hell)(11/08 MOVIX亀有)
- ホラーが苦手なおれも納得の大傑作。散々怖がらせて、爆笑させて、最後に唖然とさせられる。
- アリソン・ローマンといい、キルスティン・ダンストといい、ライミとは女の趣味がかぶる。
- スクワーム(11/10 DVD)
- 人喰いミミズホラー。感想は書き下ろしで人喰い同人誌に収録予定。
- クローバーフィールド HAKAISHA(11/16 浅草中映)
- スクリーンでは3度目。今回、観た場所が場所なので、あのいきなりフィルムがぶち切れたような終わり方をした瞬間、場内のあちこちから「んー?」「なに? なに?」「どしたー?」というアル中おやじたちの戸惑ったつぶやきが漏れてきて笑った。
- ウィッチマウンテン 地図から消された山(11/16 浅草中映)
- よい宇宙人対わるい宇宙人の戦いにタクシードライバーが巻き込まれる。
- 映画としての出来はまあアレだけど、ロック様(ドウェイン・ジョンソン)の芝居に酔いしれればいい。
- こまどり姉妹がやって来る ヤア!ヤア!ヤア!(11/19 新宿テアトル)
- イングロリアス・バスターズ(11/20 池袋HUMAXシネマズ4)
- 最高。映画を観ている幸福に満ちた傑作。「テッド・ウィリアムス最高〜!」に笑った。
- いろんな意味で『ワルキューレ』の対局にある作品かも。
- 2012(11/20 池袋東急)
- 物語らしい物語がないのをまったく感じさせない、素晴らしき破壊の美。
- ピリペンコさんの手作り潜水艦(11/22 渋谷イメージフォーラム)
- 普通だけとちょっと変な人の淡々とした生活。ジーンと来た。
- これは『庭から昇ったロケット雲』と対になるというか、裏表のような作品だ。
- チョコレート・ファイター(11/25 浅草中映)
- 悪党側の刺客として登場するチック症の少年が素晴らしい。
- タイの寿司屋の本棚にグリシャムの『依頼人』とシェルダンの『私は別人』があった。
- アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ(11/25 浅草中映)
- 前作を見てないうえに、邦題もひどいので期待してなかったが、けっこう楽しめた。
- 中華系ギャングのリーダーの名が“タオ”だったりして中2臭い。さすがはリュック・ベッソン脚本。
- おくりびと(11/26 DVDレンタル)
- いくらああいう状況でも「穢らわしい!」というのはあまりにも芝居がかりすぎていないか?
- でもまあ、とてもよく出来た映画。石コロの伏線はうまいと感心した。
- ブロークバック・マウンテン(11/28 DVDレンタル)
- 町山氏の書いていた「セックスはしないにせよ、男はいくつになっても男同士で遊んでるほうが、女性といるより楽しい」ってのがすべてを言い表している。
- とはいえイーニスの奥さん(ミシェル・ウィリアムス)がやけにエロ可愛いくて、おれならやっぱりあっちを選ぶ。
- 靖国(11/29 DVDレンタル)
- スナッチ(11/30 DVDレンタル)
- おもしろいが、編集が凝り過ぎなのはあまり好みではない(そこがいいんだろうけど)。
- 犬より軽い人の命。
29日に所用で横浜へ行ったついでに『沈まぬ太陽』でも観て帰ろうかと思ったのだが、あれって3時間半ぐらいあるのな。横浜ムービルで17:45の回だと終わるのが21時半とかになって、そっから千葉の自宅までさらに1時間半もかけて帰るのはイヤだなあと思って、観るのはあきらめた。今月、地元のシネコンで観るか。