10月中に見たのは全部で21本。忙しいわりにはけっこう見たな。なかでも圧巻は東京国際映画祭で見た『黒く濁る村』だった。夏を過ぎたあたりから頭の中にだいたいその年に見た映画のマイベストテンが出来上がってくるんだけど、それが全部ひっくり返った。それほどの衝撃。11月20日から一般公開もされるので、横溝正史的な雰囲気が好きな人はお見逃しなく。
- 幻の湖(10/9 池袋 新文芸座)
- 噂に聞く怪作を初めて鑑賞。映画と言うのは脚本家、監督、プロデューサー、様々な人間の視点が入るから引き締まったものになる。一人が全部思い通りにやろうとするととんでもないところへ向かっていってしまう、というパターンのわかりやすい例。
- 乳とスペースシャトル。
- 北京原人 Who are you?(10/9 池袋 新文芸座)
- これまた噂に聞く怪作を初めて鑑賞。まあ、バカ映画といえばバカ映画だが、案外おもしろかったよ。
- なんと、この映画にも乳とスペースシャトルが!
- さよならジュピター(10/9 池袋 新文芸座)
- これまた怪作。
- スペースシャトルではないが、これにも宇宙ロケットと乳が! なんという3本立てか。
- 殺したいほどアイ・ラブ・ユー(10/9 DVD)
- 浮気性の亭主に煩悶する妻(トレイシー・ウルマン)がとても可愛い。
- ホワット・ライズ・ビニース(10/10 DVD)
- ゼメキスらしいやり過ぎな演出で見せる配偶者殺し映画。
- ガフールの伝説(10/11 TOHOシネマズ流山おおたかの森)
- バベル(10/11 DVD)
- 全然関係ないっぽかったエピソードが次第につながっていく構成は嫌いじゃない。
- ノーパン菊池凛子、顔が恐いよ……。
- アルマゲドン(10/12 DVD)
- 大災害映画祭の準備のために再見。
- この映画、ヒドいのは認めるけど、なんでそんなに嫌われるかなあ。
- アルマゲドン2008(10/13 DVD)
- その彗星、広島原爆の600万倍の威力ってどんだけだよ。
- マチェーテ(10/14 虎ノ門 ソニーピクチャーズ試写室)
- あの予告編を少しも薄めず、そのまま1時間45分の映画にした感じ。
- トレホ兄さんは、劇中でも「ものすごい顔の男」とか言われててワロタ。
- ファーゴ(10/17 DVD)
- メイシーとブシェミの顔芸対決。
- ハーブ&ドロシー(10/17 東京国立博物館 平成館大講堂)
- コレクターのあるべき姿。
- エクスペンダブルズ(10/17 シネマサンシャイン松戸)
- モンガに散る(10/19 シネマート銀座 試写室)
- 台湾版『ガキ帝国』ともいえる最高のヤング極道映画。必見の大傑作。公開は12/18より!
- 州崎パラダイス 赤信号(10/23 渋谷 シネマヴェーラ)
- 特急にっぽん(10/23 渋谷 シネマヴェーラ)
- 大阪行き特急こだま号(まだ新幹線ではない)を舞台にしたグランドホテルもの。
- 映画の中のフランキー堺がいつもモテ役なのは邦画界の永遠の謎。
- 冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(10/26 三軒茶屋中央劇場)
- 写真の使い方のうまさと、食事シーンのよさは相変わらず。
- 邦題はちょっとおセンチすぎやしないか。
- エグザイル/絆(10/26 三軒茶屋中央劇場)
- すでに見ているが2本立てなのでついでに再見。見れば見るほどいい。
- そのカエル、最凶につき(10/25 TOHOシネマズ六本木ヒルズ)
- 東京国際映画祭にて。どう指導したって芝居など出来るはずもないカエルなので、せめてそれらしい映像を撮ろうとしてか、やたらとローアングルからのカエルなめカットが多くて笑った。
- 黒く濁る村(10/29 TOHOシネマズ六本木ヒルズ)
- 東京国際映画祭にて。見終わってしばらく席を立てなかった。大傑作。
- 山奥の村にコミューンを作る祈祷集団、絶対権力の村長、その下で働く元犯罪者たち、父の死因を言おうとしない警察官、箪笥の奥から続く謎の地下通路、斧を持って追いかけてくるデブ、美味しい狗の肉。
- シャーク・イン・ベニス(10/29 DVD)
- ベニスの水路に隠された財宝をめぐるサスペンス。人喰いザメはそれを妨害する役割程度に出てくるんだけど、宝探しサスペンスなんかにしないで、ベニスの観光客がバクバク喰われるパニック映画にしてくれた方がおれは嬉しかったな。