5月に見た映画

5月はなぜかももいろクローバーZを見にマレーシアまで行ったり、事務所兼古書店の開業準備を始めたり、その他いろんな雑事に追われて、見られた映画はたったの4本。でも、その4本が4本とも傑作という引きのよさ。

というか、おれはおもしろそうだなと思った映画しか見に行かないんだけどね。そしてその勘はだいたい当たる。そりゃそうだ、自分の勘なんだもんな。

もちろん、自分にとっての“おもしろそうだな”が、世間一般の評価とは関係ないことは言うまでもない。

  1. 孤島の王(5/3 有楽町 ヒューマントラストシネマ)★★★★★
    • 1915年、ノルウェー近海バストイ島にある非行少年矯正施設でのレジスタンス
    • これまで見てきた中で最もパンクな映画。パンクというのは過激という意味じゃない。持たざる者の魂の叫びだ。終盤以降の展開に血が沸騰した。噴出する怒りと獣に堕ちない理性。暗闇の中で10代の頃の自分と50歳になったいまの自分が闘った
    • 素晴らしい。オールタイムベスト級。今年の暫定1位
  2. この花の空(5/19 有楽町 スバル座)★★★★★
    • 74歳になってもこれだけ映画の力と可能性を信じ続けて、これほどまでに挑戦的な映画を撮ることが出来るって、大林監督は化け物だな。イメージと言葉の洪水に圧倒されました。
  3. 別離(5/19 渋谷 Bunkamura ル・シネマ)★★★★
    • 少し前にサラミ(漫才師デスペラードのイラン人)の本を読んだばかりなので、シリアスな映画なのに所々で笑ってしまった。イラン人、いろいろめんどくせーな!
  4. プレデター(5/20 テレ朝 日曜洋画劇場)★★★★★
    • シュワ氏を見た母が「この人ヤカンの人?」と。州知事になってもまだそんなことを言われる。
    • ちゃんとプレデターが日本語で「こっちだー」って言ったので安心した。