ド近眼の眼鏡人間にとって3D上映はちっともうれしくない。メガネ・オン・メガネがうっとおしくて、作品に没頭できないのだ。なので2Dバージョンというか、普通ので充分だと思っていた。それから戸田奈津子さんの字幕を避けるために日本語吹き替え版を選ぶ人も多いようだけど、おれはダメな翻訳文を読まされるよりも、外人顔の人が日本語をしゃべっている違和感の方がイヤなので、こちらも字幕版で充分だろうと思っていた。
ところが、ひと足先に観た人達の感想をきくと、みんな口を揃えて「3Dの日本語吹き替え版じゃないと意味がない」的なことを言うんだよなー。普段、あんまりひとの言うことをきかない俺だけど、さすがにこれは従っておいた方がいいと思った。普通バージョンなんか、後でも見られるしね。
というわけで、最初は松戸のシネマサンシャインが毎週木曜は“松戸市民割り引き”があって、どんな上映作品も1000円で観られるからこりゃいいやと思っていたんだけど、さすがに『アバター』の3D上映はやってないみたいなんだな。なので、わざわざ亀有のMOVIXまで行って3Dの日本語吹き替え版を観てきたよ。
最高だった!
たしかに映画が始まって少しの間だけは3Dメガネの違和感と、やっぱり日本語でのセリフが気になりはしたけど、物語が動き出したらそんなもんすぐに消え失せた。計算し尽くされた画面設計と立体処理による“世界”への没入感はすごい! なんだこれ? これが映画か!?(いい意味で) まったく大変な時代になったもんだ。
一部では、ミッシェル・ロドリゲスが「バスケスい」と評判で、かなり期待していたのだけど、そこはまあ、言うほどでもなかったかな。いい女だとは思うけど。それより、ナヴィのヒロイン、ネイティリが可愛くて仕方なかった。おれ、“ヒラメ顔”の女の子に弱いんだよ。
あと、この映画では、なんといってもクライマックスのある場面で、“あいつ”が「ホレ、乗んな」ってやるところ。あそこは激燃えの名場面だねえ。あの一瞬のためだけにもう一回観たい。
で、すでに観てきたり、劇場でポスターを見ているひとはおわかりだろう。本作の広告ビジュアルがおれの大好きな“半顔”なのだった。左側に人間としての顔、右側にはアバターによってナヴィ化した顔を配置するというのは、この作品の設定的にもジャストフィットしている。できることなら、横位置のレイアウトではなく、縦位置にしてほしかったと思うのだが、たぶんそんなこと言われてもキャメロン監督は「ポカーン?」とするかもね。
おもわず劇場で記念写真も撮ってしまった……が、よく考えたら位置が逆だったよ。
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