第17湯目「万才湯/港区5番」

冬ですなー。こう寒くなってくると、熱ーいお湯が恋しくなります。そう、夏のあいだはすっかりお休みしていた銭湯通いが、またまた楽しい季節になってくるわけです。

しまっておいた「東京銭湯ぶらり湯めぐりマップ」と「手拭い&石鹸セット」を引っ張り出して、ターゲットを探す。この日は、夜に新橋で友人の誕生パーティーがあり、ビール飲み放題だそうだから、その周辺の銭湯で体を暖めていったら最高じゃないか。で、すぐに新橋駅の近くに金春湯ってのを見つけたが、公式サイトを見にいったら、あいにく耐震工事の期間中でお休みしてる。それじゃあってんで、少し範囲を広げてみたところ、三田に「万才湯」というのがあった。

神保王朝から都営三田線で一本。あっという間に着いた。

田町から三田駅の周辺は、若い頃に通勤で散々通っていたので、そこそこ土地勘があるつもりだったけど、考えてみればそれは30年も昔の話で、ぜんぜん町並みに見覚えがない。なんとなく道に迷いつつ、でもスマホのマップのおかげで無事に銭湯にたどり着けた。

でっかく「ゆ」って書いた旗が出ており、真ん中に写ってるRPGのダンジョン入り口みたいな階段がそれかと思うが、これはトラップ。正解は左側の暖簾の奥だ。

銭湯の中はそんなに広くない。盛り場の中にあるけど、利用してるのは地元の住人だけなんだろうな。男湯に客は4人ほど。老人ばかり。湯船は3つ。かなり熱い風呂と、普通の風呂(ジェット付き)と、薬湯だ。中央にある普通の湯に入ってみるが、普通といえどもかなり熱い。温度計は42度を示してるけど、たぶん45度くらいある。風呂場の奥の壁には何も描かれていない。じゃあ、脱衣場の方の壁に富士山でも描いてあるのかな、と振り返って見るとそれはそれは見事な……レインボーブリッジが。わはは、さすがは港区だ。

薬湯の方には「祝い酒の湯」なんて書いてある。芒硝(硫酸ナトリウム)と重曹が含まれていて、これに吟醸酒も混ぜてあるという。風呂の湯を飲むわけじゃないが、誕生パーティーに行く前に祝い酒の湯に浸かるってのはいいかもしれない。

薬湯と普通の湯を交互に出たり入ったり。最近、腰痛がブリ返してしんどいので、熱い湯の中で吹き出すジェットを腰にあてる。じんわりと効いてくるようで気持ちがいい。で、湯から上がったら17個目のハンコを捺してもらって新橋へ。

新橋と言いつつ、来たのはフーターズ銀座店。ま、最寄り駅は新橋なんだからしゃあない。ここで、ゲームデザイナー柴尾英令くんの51回目の誕生会がある。彼とは同業者でもあるけど、フー友でもある。実際、フーターズで飲むときはだいたいいつも彼と一緒だ。この日は総勢26人ぐらいが集まったのかな。

クリスマスに向けて店全体も盛り上がってるのか、いつもよりたくさんダンスタイムがあったような気がしたな。

誕生日おめでとう!(写真の掲載許可をもらった柴尾くん以外はボカシかけました〜)