古本買いを可視化する

ブックオフで本を買うと、裏面に値札シールが貼ってある。これはもちろん剥がさなくちゃなんない。ブッカー(=ブックオフに通う人。ブックオファーにしょうかと思ったけど語感がよくないのでこっちにした。ブッカーT・ジョーンズみたいでかっこいい)の皆さんは、この値札シールをどうやって剥がしておられるだろうか?

舌なめずりしながら爪先でひっかいて剥がすという杉本彩っぽいやり方もいいけど、ブックオフの値段シールってミッフィーちゃんの口みたいなX状の切れ込みがあって、意外と剥がしにくいんだよね。また、市販のシール剥がし剤を塗布する方法もあるが、ああいうのは効き目が強力なだけあって、値段が高い。かといって、プラモ用のラッカーシンナーを使うとカバーのインクを溶かしてしまうので、これもまずい。さあ、どうする?

……実はとても安価で確実な方法があるのだった。

おれはかつて熱心なジッポーのコレクターだったので、いまだに家にはライターオイルの缶がゴロゴロしてる。で、このジッポーオイルが、シール剥がしにものすごく役立つのだ。

やり方は簡単。まずは値札シールの上にオイルをチョロッとたらす。指でこすってシール全体に染み込ませる。1〜2分経過するとシールの糊部分が溶けて粘着力が落ちてくるので、その頃合いを見計らって爪でぺろんと剥がす。剥がした跡には多少糊が残るけど、オイルを染み込ませたティッシュで拭いてやれば、完璧に落ちる。

ジッポーオイルはナフサオイルという原料で、印刷の色落ちもまったくないし、オイルそのものもすぐに揮発して消えてしまう。本の紙質によっては油のような染みになって一瞬ギョッとするかもしれないが、揮発性が高いので、ちょっと時間が経てば確実に消えてくれる。

ひとつだけ注意すべきは、火気厳禁だということね。ライター用のオイルなんだから当たり前の話だ。くわえ煙草でやってるとお家が火事だよロマンポルシェ。

さて、そんな伊東家の食卓みたいな話がしたかったわけじゃないんだ。こうやって剥がしたシールを見ているうちに、これをただ捨てちゃうのが、なんかもったいない気がしてきたんだな。それで、この丸めた値札の塊をどんどん育ててみたらどうだろうか? と思いついてしまったわけだ。思いついたらとりあえずやる。飽きたら捨てればいいだけなので、まずはやってみる。それがとみさわクオリティ。

では、ご覧ください。

またそのうち、適当に育ったタイミングで経過をご報告していきますね。