復活、あんこ地獄

伊勢名物に「赤福」というものがある。簡単に言えば「ものすごくうまいあんころモチ」ってことなんだけど、なんとひと箱に1枚、「伊勢だより」と呼ばれるカードというか、栞(しおり)のようなものが入ってるんだな。
この伊勢だより、オモテ面には徳力富吉郎という版画家さんの作品が印刷されているんだけど、おそろしいことに365日、毎日図柄が違うのですよ。なんでそんなんなってるかというと、ようするに毎日その日のカードが入っているということが「その日のうちに作ったもの」であるという鮮度の証しになっているわけだ。まあ、赤福が新鮮かどうかはおれには関係ない。大事なのは、この伊勢だよりが365種類もある、ということだ(正確には、それ以上あるらしい)。
集めてたのしそうなものはとりあえず集める。それが自分の人生訓なので、この先本気で続けるかどうかはあとで考えるとして、手に入るチャンスがあればまずは現物を集めてみるのサ。
というわけで、先日ヤフオクで落札した2枚が届きました。

出品者は伊勢だよりがどうとかではなくて、京都・奈良関係のパンフレットや入場半券を雑多にまとめて売りに出していたんだな。その紙くずの群れをよーく見ると、伊勢だよりが2枚含まれていたわけ。スタート価格は10円。そりゃそうだ。こんなの10円だって売れねーだろう(自分は入札してるくせに)と思っていたら、驚いたことにこんな紙くずでも競り合ってくるひとというのはいるもんで、最終的には60円まで釣り上がってしまった(なんて地味な戦いなんだろう……)。
ジッポーやトレカに比べればタダみたいなもんだけど、この道もこれはこれで大変だねえ。