キター! と思った。まずタイトルを見た瞬間、「これは久々にいいお金持ち本だ!」という直感があって、棚から抜き出して表紙を見ると同時にその直感は確信に変わった。なにしろそこには、いかにもお金が大好きそうな青年が、満面の笑みをたたえて勝利のポーズを決めていたからだ。
- 作者: 片山勇二
- 出版社/メーカー: 有朋書院
- 発売日: 2002/05
- メディア: 単行本
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さらにページをめくると、今度は青木氏が愛娘デヴォン青木*2と一緒に撮った写真が載っていて……
その次のページにはロッキー青木氏による序文が掲載され、さらに次のページをめくると今度は青木氏から送られた手書きのメッセージがあり……
で、ようやく「序章」のトビラが出てくるので、これをめくるといよいよ片山社長が書いた本文が始まるのだな……と思いきや、またまた青木氏と片山社長の記念写真が載っている……。
これじゃロッキー青木の本だろ!
と、100人中100人がツっこみを入れられそうな、素晴らしい構成になってるのである。当ブログの読者なら、ぼくがこういうひとを大好きなのはもうおわかりだろう。
さて、それだけで驚いてはいけない。このあとにはもっと物凄いものが控えている。それが、本書の目玉とも言うべき「第一章 俺の欲望100を達成する」である。
本書も他のいわゆる「お金持ち本」の例に漏れず、片山社長がいかに“苦労”してきたか、そして起業家としての“ビジネス論”、さらにはこれからの“欲望”をエンジン全開でブチ上げているわけだが、なかでも一章をまるまる費やして自分の欲望を包み隠さず100個並べたこのページには、ただただ唖然とさせられる。
ちょこちょこかいつまんで引用してもそのすごさは伝わらない。一挙に100個全部をテキストに起こしてみるので、覚悟して読んでくれたまえ。
(pon註はおれのコメント)
●欲望100が俺のキーワード
- 今のビジネスで年商100億円。
- 起業家が当たり前の時代を作り上げる。そして日本の経済を変える。
- 東京都港区もしくは渋谷区の超豪華億マンションに住む。(pon註:億ションではなく億マンションという響きがいい)
- 常に勝ち続け、常に子供の心を持ち続ける。(pon註:これはすでに実現してるよね)
- カッコイイ男になる。
- 今以上にポジティブな男になる。
- 燃えるような愛をする。(pon註:普通は「燃えるような恋」だと思うが、「愛」であるところが社長クオリティ)
- 80歳まで生きる。
- 40歳でリタイアし、ビバリーヒルズで優雅な生活を送る。
- 何歳になっても感動の涙を流せる人間になる。
- 船で世界一周する。
- 宇宙旅行する。
- 大人の遊び場(会員制。秘密バー・クラブ)を全世界に作る。
- 阪神タイガースを買う。(pon註:郷土愛)
- どこのホテルに行ってもフリーパスでVIP扱いでスィートに泊まれる男になる。
- 凄いホテルを作る。部屋数は少ないが一流のサービスを提供し、あらゆる金持ちが憧れる。
- TEPAグループで東京ドームでパーティーをする。そして6万人の超満員の全員が片山コール、その花道を歩きたい。そして、TEPAグループのMG(マネージャー)にも歩かせる。(pon註:TEPAグループというのは片山社長が率いる総合教育産業の複合体のことらしいんだが、教育レベルの低いおれにはよくわからない)
- TEPAの幹部であるMGたちと共に豪華客船で成功の乾杯をする。
- NYエンパイアステートビルの一室を買い、TEPAグループ会議をする。
- 全世界に拠点を作り秘密アジトを作る。(pon註:夢いっぱいだなあ)
- 世界各地に会員制別荘を作り、会社組織にしTEPAグループの人間とともに会員権を所有する。
- 南の島を買ってTEPAアイランドと命名する。
- 中学から大学まで一貫の経営者学校を作る。
- 中学から大学まで金のことを勉強する学校を作る。
- 営業にも営業三級とか二級とか資格制度として営業の格を世間に認知させる。
- 山を買いTEPA自然センターを作り子供たちに自然の楽しさ、良さを教える。
- アジアの中の恵まれない子たちに寄付をし、学校を作り一人でも多く勉強の楽しさ、商売の楽しさを教えてやる。
- 世界に日本人を認めさせ、大和魂を教える。
- ルパン三世に登場する、ルパン、不二子、次元、五右衛門のように優れたメンバーを集めて、その軍団で定期的にビジネスを行う。もちろん俺がルパン。(pon註:ドロボウはしないでくださいね)
- 出版社を作る。そして俺の考えを世界に広める。
- ベンチャーキャピタルを作り若い人材に投資する。
- 藤原紀香を使って広告・宣伝を打つ。(pon註:紀香幻想がここではいまだに現役……)
- 芸能プロダクションをM&Aし買い、芸能界を操る。
- 誕生日に大友康平(ハウンドドック)にハッピーバースディの歌を歌わせる。(pon註:長渕じゃないのがわりと意外)
- 劇場を作り、お笑い芸人を育てる。
- 各界著名人を呼んでパーティーをする。
- 米大統領、日本首相と握手する。
- 始球式に登板する。
- 世界中の成功者と笑いながらメシを食う。
- 高学歴の人間をばっか集めて「人間は学歴やないんや!」と絶叫する。
- キムタク、福山雅治、片山勇二の3人で月1回の定例会として飲みに行く。(pon註:あー、なんか見えてくるものがある)
- ポルシェ、ベンツ、フェラーリ、超高級車7台を保有し毎日乗り換える。
- 経営学、経済学を身に付けるためにその道のプロを家庭教師として雇う。
- 自伝を書く。自分の本を44冊出す。(4は片山のラッキーナンバー)
- 自分の歴史の映画を制作する。
- 自宅に毎日世界一うまいマッサージ師を呼んでマッサージしてもらう。
- 毎日うまい物を食い常に健康を維持し、栄養士やプロポーションインストラクターを雇い、20代の体を維持する。
- 自宅にサウナを作り、ジムを作り、もの凄い風呂を作る。(pon註:「もの凄い風呂」って流行らせたいなあ)
- 格闘家に挑戦する。
- 車でレースをし、自分で運転する。TEPAレーシング。
- 自家用飛行機もしくはヘリコプターを買う。
- 家にヘリポートを作り、それで移動する。
- 大阪守口市(地元)に松下幸之助以降の伝説として片山勇二の名をとどろかせる。
- 片山勇二世界教育児童福祉奨学金基金の充実。
- 黒人バックダンサー・バックコーラスをつけてバンドを結成しコンサートをする。(pon註:黒人、いいよね)
- 窓を開けると富士山が見える家を買い「がんばってるぞー俺は!」と叫ぶ。(pon註:叫ぶのが好きみたい)
- カリブ海でガウンを着ながらワインを飲み、そのガウンを脱ぎ捨て海に飛び込む。(pon註:笑ったら負けだぞ)
- 東京の街を常にリモで行動する。
- 白のロールスロイスのオープンでロンドンを走る。
- ドイツの古城をレンタルして歴史を味わう。
- 北極で犬ぞりで2週間走り、オーロラを見る。
- 全世界で優秀な若者を集めて、NYでコンベンションを開く。
- 絵画の先生の知り合いを作り、自分でも絵を描く。
- 召使いを雇う。(pon註:……)
- 潜水艦で一番深いところまで潜る。
- カナダで思う存分スキーをする。
- オーストラリア等の世界で一番のスポットでダイビングする。
- 漁船で南米を航海する。
- 秘境を探検する。
- 全世界に行って各国の料理を味わう。
- ヨットを買いアメリカやオーストラリアでレースに参加する。
- 一流の洋服を思う存分百着位買い、店員をびっくりさせ「お支払は?」と「小切手で!」といい、サインする。(pon註:おれもびっくりした)
- 世界の一流時計をコレクションする。
- 自分の持ち物全てを保管できるコレクションルームを作る。
- スイスでハングライダーをする。
- アマゾンで釣りをしシーラカンスやブリーマンと釣り場で格闘する。
- ハーバード大の学歴を買う。
- 映画欲望のようにスタジオを借りてモデル女優を撮影する。
- ソロスのように自分で相場をはり、最高の投資家になる。
- 欲しい会社をコンビニに新聞を買いに行くのりみたいにM&Aをする。(pon註:永ちゃんがキャデラックでタバコ買いにいった伝説を思い出した)
- 北方領土を買い日本政府にプレゼントする。(pon註:大きく出たなあ)
- 古着・アンティークのコレクトをしまくる。
- 白いサラブレッドを買い競走馬として優勝させる。
- モナコで1年間遊ぶ。
- 宝石を掘る権利を買って、発掘。
- 人類が足を踏み込んでいない所に入り感動を味わう。
- 全世界に隠された財宝の情報を集めて、宝探しに出かける。
- 森の世界の中で自然と一緒に暮らしてみる。
- サハラ砂漠をバギー横断する。
- ふわふわのベッドを部屋中に敷き詰めてゴロゴロし回転する。(pon註:夢の大小の落差が激しいところも片山社長の魅力)
- 不動産を転がす。
- 今まで通った学校に死ぬ前に寄付する。
- いっぱい税金を払えるようになり、日本を復活させる。
- 5ヶ国語を教えてくれる家庭教師を雇う。
- TEPA水族館をオープンさせ、世界中の魚達と生活する。
- 俺とビジネスやった人に、俺と同じように億万長者になり、お互いの幸せを確認する。
- 一緒にビジネスやった人間に、お前とビジネスが出来て幸せやったわと、死ぬ前に言わせる。(pon註:怒濤の“死ぬ前”シリーズ)
- 親に、あんたみたいな子を持って幸せやったわと、死ぬ前に言わせる。
- 愛する女に、あんたと知り合い出会い一緒にやってこれてこんな人生歩めて本当に幸せやった最高やったわと、死ぬ前に言わせる。
- 資産1000億円を持つ。
はあはあはあ……。どうだ! 圧倒されただろう。これはもう“中二病”とかそんなレベルの話じゃない。おれはこれに“小六の奇病”という名前を付けたい。