掘る(彫る)ボーイ

周辺でたいそう評判のいい『ヘルボーイ2:ゴールデンアーミー』がそろそろ都内での上映を終わってしまいそうだったので、観に行くことにした。が、その前に、一作目の『ヘルボーイ』もまだ観ていないことに気がついたので、ツタヤで借りてきておいたDVDを金曜の晩に必死で見た。これで予習もばっちり。

そして土曜の朝、ネットで調べたところ池袋西口のロサ会館で13:20から観られることがわかったので、いそいそと出かけていったわけだ。

やってませんでした。

まあね、ああいう二番館では客の入りが落ちてきたら急遽別の映画に差し替える、なんてのはよくあることなので驚くには値しないけど……腹は立つ。ムシャクシャしたので東口へ出て、偶然、豊島区民センターでやっていた「池袋CD&レコード・フェア」へ顔を出してきた。やだなあ、本当に偶然なんだってば。

■収穫その1

『女の恋は夜もえる/春日三和』(プリンスレコード)

春日三球と一文字違いの名前がうれしい春日三和の自主制作盤。歌謡曲自主制作盤は見つけ次第買ってる。488円。

■収穫その2

『俺の人生待ったなし/野色ひとみ』(ソーラスマーキュリー・レコード)

これも自主制作みたいなもんかな。ソーラスマーキュリーの盤はとくに力を入れて集めてる。歌手でも曲でもなく、レーベル目的でレコードを買うようになったら重症。420円。

■収穫その3

『曳かれ者ブルース/彫徳』(トリオ)

この顔はたぶん初代彫徳さん。まだ若いねえ。いまのお顔はこちらで見られる。彫り師として一流なのは言うまでもないが、おまけにハンサムで唄までうまいという妬ましいひと。

ちなみに、このレコードには分類シールがべっとり貼られていたので、315円と安かった。でも、こんなのはジッポーオイルを使えばかなりキレイに剥がせるので気にしない。

ほーら、完璧にとれた!

というわけで中古盤掘って満足して帰宅したのかといえばそんなことはなくて、事前に新宿オスカーでも『ヘルボーイ2』が観られるのは調べておいたので、ちゃんと観て帰った。登場人物たちに名前がいっぱいあって混乱したけど、あとに何も残らないスカッとするいい映画でした。